デュピクセント、始めたいけど、なかなか踏み出せない理由の1つに「お金」の問題があると思います。
今回は、治療に対する費用と、保険制度に関するお話をします。
今回も動画を用意しましたが、動画の方は費用を抑えるための11の方法として作成しました。
このブログでは概要を説明しており、動画ではそれぞれの制度の詳細を説明していますので、このブログを先に読んだようが解りやすいかも知れません。
先に動画をここに貼っておきますので、都合の良い時にどうぞ。
デュピクセント治療の料金と保険制度
6回にわたってお届けしました「デュピクセント」のアトピー治療、今回が最終回になります。
私は今、ちょうど3か月が経過しており、俗にいう最初の一番効果が出る時期を超えました。
デュピクセントの治療で大事なのは、この治療をしながら平行してやらなくてはいけないケアです。
医者から指示が出ている訳ですから、やった方が良い。私はそう思っています。
以前、ステロイド軟膏で痛い目にあっているので、あまり薬に頼りたくない気持ちもありましたが、標準治療をしっかりやってもなかなか治りきらない事と、皮膚感染を起こしてしまい、顔面に2か月連続でリンパ節炎を起こした事から、私はデュピクセントを始める事になりました。
とは言え、費用は費用なので、少し戸惑いましたが、良い話が多かったので、動画で皆さんに情報共有をさせてもらっています。
効果には個人差があるので、偏った情報にならないようにしていますが、この金額に関しても、実は個人差が出る問題です。
デュピクセントの一般的な治療費
紹介状
最初、いつも通っている皮膚科から紹介状を書いてもらい、デュピクセントを扱う総合病院や、アトピー専門医に行く事になると思います。
紹介状はお金がかかります。1~2,000円だと思います。これをもっていかないと、逆に総合病院では高い金額が加算されますので、もらっていきましょう。紹介状は、国保も社保も保険が利きません。
血液検査代
全ての人が血液検査になる訳ではありません。デュピクセントは、打てる人と打てない人が居ます。この件に関しては、他で解説した動画がありますので、そちらをご覧ください。
診察があり、既往歴と現在までの治療内容の確認があり、血液検査に進みます。そして、後日血液検査の結果を見て、デュピクセントをやるか、やらないかが決まります。
血液検査は、3~5,000円です。病院や医師が、血液のどの値を基準としているのかは、若干バラツキがあります。
属によく言われる、Igeや、TARCの値 だけでは決まっていないようです。私の場合は、その両方の値が、血液検査では出ていませんでした。
直接聞いたのですが「他の値を見ています」と言われました。
注射代
1回目は、2本の注射を病院で打つ事になります。早い人だと、1本は看護師、もう1本を、本人で打つと聞きました。
注射1本あたりの単価は、約2万円です。この金額は3割負担の場合になります。なので、初回の支払いは、注射2本分になるので、4万を超えます。
その後、2週間おきに2万円づつかかる感じです。
私の場合は、3~5回目(4~6本目)は病院で、看護師さんに見守られながら自分で打ちました。
費用を抑えるための高額療養費制度
日本の保険制度を利用する事で、医療費を抑える制度があります。一か月の間に医療機関で支払うべき費用が一定額を超える場合、自己負担額を抑える事が出来ます。
12か月間に何回受けたかや、年齢、収入によって変わってくる事や、世帯合算などもあるので、ここが人によって変わってくる所です。
会社員の人などは、お勤めの会社で別で加入している保険があれば、それにより更に自己負担を減らせる場合もあります。
この場合は、会社の経理担当者さんに聞いてみると良いと思います。
高額療養費は、最初立て替えなければいけないか
病院や調剤薬局で支払う金額は、高額療養費制度を利用する前の金額になるます。支払う上限が決まっているとは言え、まだ申請をしていないので、医療費の3割負担を自分で払います。
上限を超えた分は、申請する事で戻ってきます。
とは言え、けっこうな金額になるので、最初からその費用を抑えたい人も多いと思います。その場合、「限度額適用認定書」というのを、発行してもらうと、会計での支払いを、最初から限度額までしか払わなくて済みます。
立て替えとは言え、持ち出す部分が少ない方が、患者体には嬉しいですよね。
「限度額適用認定」に関しては、先ほど話した、加入保険や、年齢、年収、世帯合算などがあるので、社保の人は会社の保険担当に、国保の人は役所に行って、手続きをしてもらってください。
ちなみに、立て替えをして「限度額適用認定」をしなかった場合は、年間の医療費が大きくなるのは、保険で解るので、役所や保険会社の方から連絡が来ますので、待っていれば良いと思います。
但し、認定を取っていないので、立て替えの分が年間での控除になると思います。(違っていたら、ごめんなさい。もしかすると、役所や、会社から早い段階で連絡が来るかも知れません)どちらにせよ、ほって置かれる事はありません。
制度の有難さを知って、治療を無駄に終わらせない
今までお話した事を聞いて、あなたは何を感じましたか?
日本という国の、保険制度のありがたさを感じませんでしたか?
この制度や治療は、費用の限度額はあれど、全ての人が受けれるものではありません。アトピーで苦しんでいる人には、人の辛さが解る人だと思います。
もちろん、私だって、この薬を使いたくて使っている訳ではありません。だからこそ、国が費用の負担をしてくれているのです。他の国ではもっと高い金額になり、お金をもった人でないと受けられない治療なのです。
だからこそ、この治療を受けるまでの段取りを、しっかりやってほしいのです。嘘をついて、今までの治療をごまかしたり、注射を打っているからと言って、怠慢な生活をして大量に使うような事はあってはいけません。
私の聞く限り、この注射は2週間に1本のペースを、6週間に1本。私のTwitter仲間の人は、最長で8週間で1本のペースまで伸ばせると言われた人が居ます。
それだけ、国の負担を減らせるという事です。
私の注射が年間で何本か減らせることで、受けたい治療を受けれる人が増えます。老人が増え、若い世代の働く負担が多くなっているこの時代。ありがたさを感じれる人であれば、自分がどんなケアをしていくべきか、考えれる人だと思っています。
私達アトピーは、自分のためでもあり、家族のためでもあり、日本の国民のために、アトピーを少しでも良くしていく必要があると思います。
なんだか、演説ぽくなりましたが、デュピクセントのお金の話は以上になります。
さて、お届けした6本のデュピクセントの動画、いかがだったでしょうか。お知合いにデュピクセントの事を教えてあげたい人には、この動画を教えてあげてください。
患者の目線で、アトピーの情報を今後を発信していきますので、良かったらチャンネル登録をお願いします。
ありがとうございました。
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