医療機関から処方される塗り薬もあるが、ドラグストアなどで買える治療薬もある。市販のかゆみ止めは、上手に使えばとても便利な商品ですが、かゆみ止め一つとっても、たくさんの種類があります。
どんな成分が入っていて、何が痒みや赤み、湿疹に効いているのでしょうか。薬に頼る治し方は良くないが、やむを得ない場合は使用したい場合があります。
薬自体を「使う・使わない」の判断もありますが、入っている成分によっては、そもそもその人に効かなかったり、逆に肌に合わないものもあります。
「この成分が入ってるから、やめておこう!」という判別にもなります。パッケージには必ず記載がありますので、一度見てみましょう。
あなたが今持っているお気に入りの「かゆみ止め」は、どの成分が入っていますか?使い心地が良いのは、どの成分なのでしょうか。ぜひ手に取りながら、今回のブログを見てください。
アトピーに効く 市販塗り薬 成分を調べてみた(50音順)
調べやすいように、50音順に記載します。
アラントイン
細胞増殖作用があり、表皮組織を形成し、傷を治癒するため、やけどなどの手当てや湿疹などにも用いられます。
化粧水やクリームなどのスキンケア製品に配合されています。
イソプロピルメチルフェノール
殺菌作用がある。
ニキビ薬・石鹸・ボディーソープなどにも使われる。
ウフェナマート
鎮痛,鎮痒,収れん,消炎剤
抗炎症薬です。皮膚の発赤や腫れ、痛みやかゆみなど炎症を止める。
カンフル
d-カンフル。清涼剤。スーッとした使用感で、痒みが治まる。
グリチルリチン酸
生薬である甘草(カンゾウ)などに含まれる成分で様々な作用をもち、肝機能異常や湿疹、皮膚炎などの治療に使用される。
●抗炎症作用(抗アレルギー作用、炎症を伝える伝達物質の阻害作用などによる)
●免疫調節作用(免疫細胞の調節作用による)
●肝細胞への作用(肝細胞の障害を抑える作用や肝細胞増殖促進作用があるとされる)
●ウイルス増殖抑制作用
などがある。慢性肝炎などの肝疾患の治療や、皮膚炎、口内炎の薬にも使われる。
クロタミトン
鎮痛・鎮痒・収れん・消炎剤
皮膚に軽いしゃく熱感を生じさせ、その刺激により“かゆみ”が打ち消されると考えられています。
クロラムフェニコール
抗生物質
クロルフェニラミンマレイン酸塩
抗ヒスタミン剤。かゆみ止めとして、古くからある成分。
クロルヘキシジン塩酸塩
殺菌・消毒作用
ジフェンヒドラミン
かゆみ止め成分で抗ヒスタミンの働きをする。(H1受容体を介するヒスタミンによるアレルギー性反応)飲み薬の場合は、眠気に注意。塗り薬の場合には、問題は無い。
ジブカイン
局所麻酔成分
デキサメタゾン酢酸エステル
抗炎症・毛細血管の引き締め(赤みや痒みを取る) ステロイド成分
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)
血行促進・抗酸化作用により過酸化脂質の増加を防ぐ。
パンテノール(ビタミンB5)
水溶性のビタミンで効能は4つ。「保湿」「組織修復促進」「皮膚を滑らかにする」「抗炎症」
肌荒れだけでなく、小じわ、かぶれ、日焼け防止の作用もある。ヘアケア用品や目薬、ドリンク剤に使われている商品もある。
皮膚のひび割れ、あかぎれの治療薬として昔からある。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
抗炎症・毛細血管の引き締め(赤みや痒みを取る) ステロイド成分
ビタミンA油
痛み止め、かゆみ止め、消炎作用
フラジオマイシン硫酸塩
抗生物質
フルオキシノロンアセトニド
抗炎症・毛細血管の引き締め(赤みや痒みを取る) ステロイド成分
プレドニゾロン
抗炎症・毛細血管の引き締め(赤みや痒みを取る) ステロイド成分
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
抗炎症・毛細血管の引き締め(赤みや痒みを取る) ステロイド成分
ヘパリン類似物質
ヒルロイド・ビーソフテンの成分で、これが市販品にも含まれたものがある。クリーム・乳液・ローション、タイプも色々ある。
血行促進・皮膚保湿剤として用いられるが、赤み・湿疹・痒み・ピリピリ感が出る場合もあるので注意らしい。
出血やカサブタのある場所は避けた方が良いらしいです。
ベタメタゾン吉草酸エステル
抗炎症・毛細血管の引き締め(赤みや痒みを取る) ステロイド成分
ベンゼトニウム塩化物
抗菌作用
メントール
l-メントール。清涼剤。スーッとした使用感で、痒みが治まる。
リドカイン
局所麻酔成分
ワセリン
角質層の回復保護・保湿剤
使いやすくするための技術的な工夫
アンテドラッグ
患部で良く効いて体の中で低活性物質に変わる新しい製剤です。
「アンテドラッグ」は医療用薬剤から大衆用薬に転用された、安全性と有効性との両立を目的とする外用剤です。
ステロイド成分の副作用を減らすために開発された製剤。
ゲル化炭化水素
使用感をよくするために、外用薬に用いられてきた「ワセリン」「親水性」「ゲル基剤」の長所を兼ね揃えた基剤です。
●のびが大変良く、乳化剤を用いず炎症などを起こした患部に刺激が少ない
●患部にしっかり留まり、掻き壊した皮膚を保護できる
●温度変化に強い(-15℃~+60℃まで固さに変化なく、季節によって塗り心地に変化がない)
●油脂を含有していますのでワセリン同様、保湿効果も期待できます。
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2020/12/15更新 ここ10年で一気にアトピーで使える薬が増えています。ステロイドを使った治療への限界や弊害なのでしょうか。新薬に関する情報を集めてみました。期待できるものがあります。
最後に
長いブログになりましたが、読んでもらってありがとうございます。これからも「ライジン@アトピーでも快適に生きる道」のブログ よろしくお願いします。
あなたのアトピー対策と比べてみませんか?参考になるものがあるかも知れません。↓
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2020/05/29更新 世間に色々あるアトピーの治療法から、私が選んだ10選。この組み合わせで、アトピーが良くなります。コントロールできるようになれば、楽に快適に暮らせます。
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