先日私はTwitterで、
実は一つの団体の会員になりまして、色々今後探ってみる予定です。
と書きました。
世の中にアトピーの団体というのが存在します。
— ライジン@アトピーでも快適に生きる (@raijin0423) August 5, 2020
患者の会でも、病院でも一般企業でもないこれらの団体は、いったい私達に何をしてくれる所か。
「アトピーの団体は、私たち患者に何をしてくれるのか」https://t.co/ImXZKV9IQv
実は一つの団体の会員になりまして、色々今後探ってみる予定です。
入会したアトピーの団体は「日本アトピー協会」です。同じような団体の名前があり、解り辛いのですが、大阪にあるNPO法人です。
この団体は、個人名義で誰でも入会できる団体で、費用もかかりません。ですが、何か利点が無ければ入会する意味も無いので、色々調べていたのですが、見覚えのあるマークが出てきました。
ご存じの方も多いと思います。このマークは、工業製品などに付いていて「アトピーの人に優しいですよ」という、アトピー協会の推奨品に付けるものです。
このマークを発行しているのが「日本アトピー協会」なのです。なので、入会してみたのが、一番の理由です。
日本アトピー協会の活動内容
日本アトピー協会のHPに「活動内容」が記載されています。
アトピー協会の活動
アレルギー諸疾患は増加傾向にあり患者さんをはじめ敏感肌の方々は日常生活でさまざまな支障を受けています。
この支障を少しでも軽減していただくことを目的に、患者さんと医療関係者、関連企業、一般有志の方々が一丸となって相互理解と的確な情報の提供、快適な暮らしの支援を行うことを会務としています。
具体的には
推奨品に認定とマークの発行
通信誌「あとぴぃなう」の発行
相談の受付と医師・医療機関の紹介
講演会や患者交流イベントの開催
をしているようです。平成7年に関西アトピーネットワークという団体の事業を引き継ぎスタートして、2020年現在で25年になります。
理念と行動指針があり、それに従って活動をしているそうです。そして、私が入会前に見ていたHPですが、なかなかしっかり作りこんであって、しかもまとまっていました。そこにも触れたいのですが、ざっくりと書く前に、一番気になっていた事を、電話で直接聞く事にしました。
推奨品に認定とマークの発行
私が一番気になっていたのは「推奨マーク」の事です。活動内容のトップにも書かれているこの「推奨品に認定とマークの発行」についてですが、実はこの協会では、私のように「一般会員」もありますが、「法人賛助会員」というものが存在します。
法人賛助会員というのは、一般の企業が多く、
「医療・医薬関連」
「食品・水(飲料)関連)」
「アレルゲンカット関連」
「繊維・衣類関連」
「スキンケア関連」
「環境・住宅関連」
「洗剤・衛生資材関連」
「その他」という8部門からなっています。
その8部門からなる分野で、私達アトピーに色々なサービスを提供していて、日本アトピー協会は、一定の基準以上を満たすものに「推奨マーク」を与えている様子です。
ただし、企業が提供している物やサービスが、人体に直接取り込まれるようなものには「推奨マーク」は出せないそうです。
例えば、塩素を除去する「シャワーヘッド」ですが、あくまでもシャワーは、お風呂上りに、塩素の成分の含まれたお湯よりも、除去した水の方が肌には刺激が少ないという事実から、認定になるのですが、
浄水器によって「塩素除去した水を飲む」という事になると、認定はされません。同じ塩素除去でも、実は用途が違うので、認定が出来ず推奨マークが出せないのです。
なぜか・・・? 塩素除去した水を飲むという行為は、人体に直接取り込む行為になるので、厚生労働所の管轄になるのです。協会がタッチする問題ではないという事です。
同じ原理でいうと、食品や化粧品は「推奨マーク」は出せず、肌着やエアコンとかは、出せるわけです。
とは言え「推奨マーク」がもらえなかった企業も、アトピー協会の賛助会員である事は変わらないので、企業活動においてのアピールにはなるとのことでした。
「推奨マーク」はどんな基準でアトピーの私達を守ってくれているのか
結局、私が一番知りたかったのは、ここです。ここを知るために、会員になったようなものでした。
正直、いい加減な基準や、企業からのお金欲しさに、マークを配っているような天下り団体ではないだろうなぁ・・・と思ったりもしたので、ちょっと会員になって患者の立場から色々聞いてやれ的な発想で、入会しました。(すいません)
電話をいきなりしたのですが、受付の女性が電話に出られ、一般会員である事を伝え、次のような質問をしました。
会員になって2か月なのですが、「推奨マーク」の製品を色々知りたい。アトピーで悩んでいるので、身体に良さそうな製品を購入したいので、一覧表とかないですか?
一覧表があれば、どんな製品に推奨マークが与えられていて、どの商品が、どんな風にアトピーに良いのかが調べれると思ったからです。
協会の女性の返答は、一覧表は無いとのこと。「推奨マーク」の商品は、協会が販売をしているのではなく、一般的な店やネットで買えるので、認定しマークの配布には関知し、販売には関与しないようです。
女性曰く、「Amazonで、アトピー協会推奨」と入れると出てくるので、そこで見て欲しいと言われました。
とは言え、協会としては「賛助会員」としての一覧は用意しているので、HPから参照する事は可能になっているらしく、教えてもらいました。
8分野に分かれている辺りも、その時に丁寧に教えてもらい、続いて「そんな認定基準なのか」を聞いてみました。
「推奨マーク」の認定は、かなり厳しい基準がある
推奨マークを与えるかどうかの算定基準というのは、分野によって違い、その内容は「認定を受けたいという企業に公開している」と言われました。一般会員には公開していないとの事です。
ただし、実際に認定を受けたい企業が協会に連絡が来た場合、その算定基準を見せると「こんな厳しいの、無理だ」というくらいの内容だそうです。
設計や製造、効果に係わる証明など、細かく分かれていて、何かあった場合の企業側の相談窓口の常設なども、それにあたる様子でした。
適当に与えて、広く企業から会費を取るという事は毛頭ない様子。元よりNPOは、団体が得た収益で利益が出ても職員で分配出来ない事業であるので、活動の経費があれば問題ないのです。
正しい基準で、アトピーの人に安心して商品をお勧めする、それが日本アトピー協会の活動であり、理念にも繋がる事がわかりました。
逆に言うと、そういう正しい活動だからこそ、「推奨マーク」がもらえない分野の企業であっても「賛助会員」になるのかも知れません。
とは言え、私がわかるのはその程度の事で、実際に他の活動を生で見ていないのでわかりませんが、電話の応対の的確さと、アトピーの人の気持ちを察するような言葉使いに、とても関心しました。
電話応対してくれた ミハラさん ありがとうございました。実はミハラさんもアトピーだという事でした。なるほどですね。とても感じが良かったです。
コロナ禍の影響で、年次の行事など行えない状況でしょうが、他にも活動内容はあるようなので、気になる人は、HPを参照してください。
特に、医師・医療機関の紹介もしているようなので、全国の情報があるかは分かりませんが、お困りの方は相談されても良いかと思います。
日本アトピー協会のHPは、解る事がいっぱいある
一般の医療機関や他の団体と比べて、HPに出ている情報がまとまっているように思えました。
団体の活動方針や内容、実績、組織とかは、正直あまり私達アトピーの人には関係の無いものが多いのですが、ここのHPはそれ以外に
アトピーの患者の皆様へ
アトピーの原因
アトピーの症状
アトピーの治療
心がけておきたい事
ステロイド・プロトピック一覧表
というアトピーの病気について学べるページがあります。ステロイドのページでは、沢山あるステロイドの検索ができ、手持ちのステロイドがどのランクなのkを検索できます。「この薬、どのランクだっけ?」というのが一発で出るので便利でした。
原因や症状、治療方法など、一通りの事が学べます。この知識をベースにして、自分の身体の症状を観察し、診察の時に医師に相談などされると、もっと自分に合った治療をする事が出来るのかも知れません。
また
お肌でお悩みの皆様へ
知って得る方法
入浴・温泉
水について
ダニについて
カビについて
紫外線と日光
外気と室内気候
シックハウス
のページがあります。
Twitterアカウントもありました。
NPO法人 日本アトピー協会 @NPO48732655
日本アトピー協会のミハラさんから教えてもらった事
残念ながら、日本アトピー協会が推奨した商品と偽って、色々な商品が出回っているようです。
厳しい基準でやっている選定なので、逆に偽物に関しては注意深く、厳しく活動取り締まりをしているそうです。
Amazonで「アトピー協会推奨」と検索して出てくる商品であっても、実際に認定をしていないものが出てくるそうです。
予防策として、「日本アトピー協会の医療関係・企業の皆様へ」の所に、【法人参与会員】という部分があります。
推奨マークがついた商品のメーカーが、ここに記載された企業かどうかを確認してください、との事です。
最後に
日本アトピー協会からは、一般会員向けに 無料で会報誌が送られてきます。今どき郵送で送ってくれるのですが、デジタルの時代、逆にこういうアナログな会報誌の方が、案外ちゃんと読むような気がします。
おもしろい記事があったら、また報告したいと思いますので、私のブログはデジタルですが読んでくださいね!
ライジン@アトピーでも快適に生きる
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