アトピーの人が面接で乗り越えなければならない問題

アトピーと面接 アトピーの仕事

私は大学生に入ってからアトピーが急激に悪くなったので、人生の節目である「成人式」や「初めての社会人」の時も、アトピーで大変だった事を覚えています。

 

運よく私は就活を早いうちから終わらせることが出来た。成績は良い方ではなかったが、社交的であったため、技術営業の仕事に就くことが出来た。

 

面接の日にアトピーが爆発していたらどうしようとも思ったが、運よくその時は、アトピーが隠せるレベルで済んでいた。見た目で解らなければ、面接官にもバレない。

 

今就活している人で、アトピーが目で見てわかる人にとっては、面接は少なからずハンデになると思う。このブログを書いているのは2020年なので、自粛政策により企業が経済活動が出来なくなり、収益が悪化した事で内定を取り消す話が出ていた。

 

新規の採用だけではない。正規社員であっても、雇用打ち切りがあった事は世間を驚かせました。

 

もう誰も、安定した仕事先なんて無い時代なのかも知れません。アトピーの私達にとっては、ライバルが増える分、何重もの苦しみになります。仕事を選ばなければ、働く口はあるのでしょうが、アトピーの事もあり、どこでも良いという訳にはいきません。

 

自粛政策の事は外して考えたとしても、アトピーという現実はこんな風に影響をした例を書きます。私のTwitter仲間の話です。

アトピーの人が面接で乗り越えなければならない問題

Twitter仲間のしおりさんは、アトピーで2か月間、岐阜の脱ステロイドの治療が出来る病院施設で入院をしていました。

 

経緯までは解りませんが、入院して身体を整えるための治療をする間、彼女はブログを毎日更新してくれていた。同じアトピーの人に治療経過をシャアしてくれているのだ。

 

私は、治療の様子だけでなく、彼女の人柄や考え方も知ることができ、会った事もないのですが、とても好印象を持ちました。

 

2か月間の治療を終えて地元に帰られ、一か月ほどした先日、社会復帰のために、面接に行かれました。

アトピー面接

 

 

仕事の面接。履歴書に書いてるから、アトピーの入院治療のことは大概触れられる。

「ストレスを感じたら、アトピーが悪化するんじゃないの?それが少し心配ですね」

そりゃそうよね。 事実だけど、何だか悔しい。 でも、アトピーのこともわかった上で受け入れてくれるところを探したい。

 

 

たぶん

「アトピー=打たれ弱い、ストレスに弱い、物事をネガティブに捉えがち」

のようなステレオタイプで見られたことが嫌だったんだと思う。

 

でも、これはこれから私が向かい合う問題で、乗り越えるものなんだろうな。

 

私はこれを読んで、頭の中が熱くなった。私は面接ではないが、同じような事を、仕事の上司や、当時の取引先の人から言われたことがあったからだ。

アトピーだからという他人、アトピーだからという自分

私は最初の会社で、入社一か月も経たずして、アトピーが重度化して通えなくなった。採用後の教育計画も立てられていたらしく、退社ではなく休職扱いにしていただけた。

 

ただ、復帰後にされた同僚や先輩からの扱いを今でも忘れない。当時は今ほど情報も無い時代なので、アトピーに対する理解も無い時代だった。アトピーを大人まで引きずっている私は、精神的に弱く、甘えた人間だと思われた。

 

学生とは違い職場には、自分の親ほど離れた人も沢山いる。分かり合えない事も、言えない事も増えていき、アトピーだから理解してもらえないんだとやる気も無くし、私は会社を去る事になった。

 

先ほどのしおりさんもおっしゃっているとおり、今の自分を受け入れて貰える所でないと続けられない問題がある。

 

体調が悪い時はどうしてもあり、仕事の内容によっては、容姿を問われる場合や、会社側や同僚に負担になる場合もあると思う。

 

最初はアトピーだからと気を使ってもらえていても、特別扱いを良く思わない人もいるだろう。

 

それに自分自身もどこかで卑屈になったり、うらやんだり、やる前から諦めたりしている場合もある。

 

お給料をもらうわけだからちゃんと労働を要求されるが、開き直って「私はアトピーだから」と甘えや諦めを表に出す事も、良いとは言えない気もします。

焦る必要がない

アトピーで仕事を探す

結局は無理して働く事で、いい結果は出ない。もちろん、仕事をしないとお金がないという場合は考えなくてはいけません。

 

でも、もしあなたが実家など、どこか頼る所があるなら、働ける状態をちゃんと作る事が先決であり、働く場所や環境を考えたうえでの、仕事探しをする事が大事だと思う。

 

コロナの時代なので、企業も在宅ワークとしての求人が今後増えそうだ。最近ではフリーランスという道を選ぶ人も大勢いる。

 

自宅を仕事場として使う事ができるので、通勤の時間や人込みの苦労が無いのは、アトピーの私達にとって、とても歓迎な事だと思う。

 

自宅に居ても、パソコンとネット回線があれば、仕事が出来る時代なのです。今はアトピーが重度で大変な人でも、焦らず今は身体の修復と、整え方、自分の治療方法の確立をするのが先決だと思う。

 

体の調子も良くて、少し将来の事を考えられる精神状態になったら、新しい働き方を探してみると良いと思います。

最後に

私は営業の仕事を辞め療養し、半年後にプログラマーになりました。当時はインターネットの時代ではなかったので、機械の制御システムや会社の売上管理系のシステムの構築が多かった。しかし、空調やパソコン周りの清潔な環境が私に合い、アトピーは緩和されました。

 

仕事は「やりたい事を」というのも大事です。しかし、やれる事とか、環境とかは私達アトピーにとってはとても大事だと解りました。

 

仕事を探す場合の参考にしてみてください。あなたへのおススメは、在宅ワーク(リモートワーク)です。企業側も、雇う人の交通費や、オフィスの席(場所)の確保が無いので、今後そのようなスタイルの雇用は増えると思います。

追伸

ツイッターの記事で紹介したしおりさんですが、今後の活躍を祈りたい。彼女は大切な事や、本質的な話を見抜く力をもった人だと思っていて、決めたことを愚直にやり抜く事が出来る人だと、彼女のブログでそれがわかる。

 

彼女が入院施設で、入院期間に残した記録物などは、今後その施設を利用する入院患者さんの心の支えになると思う。そういう事が出来る人は、世の中にそんなにいない。

 

彼女を採用する会社は、良い風が流れると思います。彼女の事を今後も応援したい。

コメント