少し前ですが私は、お医者さんが主催するオンラインzoomミーティング的な催しに参加させてもらった。
今まで参加した事があるzoomオンラインは、
●Twitter仲間同士の会
●アメリカのアトピー治療を紹介するセミナー
●日本アレルギー友の会のアトピーカフェ
主催者が先生という事もあり、病気や治療に関して、”医学的な部分”で一番濃い内容だったと思う。
そして、話を聞いている中で、自分のアトピーに対する解釈と、医学的にみたアトピーというものが、違っている部分に気がついた。
私は今まで長い間アトピー治療をしていて、ある程度の年齢になったので特に医者に対しても臆する事なく、堂々とものを言えるようになっていた。それに今回は、フランクに参加できるオンラインカフェだった事もあり、ズバッと聞きたい事が聞けました。
アトピーの患者の人で、アトピーの原因について知りたい人や、医者と患者の意見のズレについて思った事がある人には、参考になると思います。ただし、食べ物によってアトピーが悪化する事の無い人は、今回のブログは読まなくても良いかも知れません。
質問を受けて頂きました 上出先生、ありがとうございました。また次回までに、解らない事などまとめておきたいと思います。
皮膚科医が、アトピーは食事は関係ないと言う理由
ひふのクリニックのオンライン アトピーカフェに参加した。
— ライジン@アトピーでも快適に生きる (@raijin0423) August 30, 2020
皮膚科医が開催するものに初参加でちょっと緊張。でも先生に聞きたい事を全部聞けた!
①皮膚の炎症について私のアトピーの解釈がズレていた
②色素沈着に関する知識と対応策
③薬に関する知識のアプデ
が出来た。
超有意義。ありがたい pic.twitter.com/ydaiS0QNvk
ひふのクリニックのオンライン アトピーカフェに参加した。
皮膚科医が開催するものに初参加でちょっと緊張。でも先生に聞きたい事を全部聞けた!
①皮膚の炎症について私のアトピーの解釈がズレていた
②色素沈着に関する知識と対応策
③薬に関する知識のアプデ (アップデート)が出来た。
超有意義。ありがたい
私は今まで、皮膚科でアトピーで通っていて、食事に関しての指導は一切されたことがありません。ただ明らかにアトピーを悪化させる食べ物があります。私のアトピーの原因「白砂糖」です。でもそれを今回、はっきりと否定されました。
①のズレについて直接先生に聞いたわけです。
ちなみに、②と③に関しては、別のブログを書く予定です。
皮膚の炎症について私のアトピーの解釈がズレていた
私は、アトピーの原因には「外側と内側」の両方があって、外側だと、ホコリやダニ、花粉とか摩擦などのアレルゲンや刺激により「掻く事で、皮膚自体がダメージを負ってしまう」という部分を理解していました。
また内側というのは、皮膚の中側から湧き上がってくるように痒みとか、湿疹、炎症のような「食べた物が影響して出てきたような」内側からのアトピー症状がある。
そう思っていました。
ただ、今回の先生もですし、私が今通っている近所の皮膚科もですし、今年買った本で「京都大学の大塚先生」も書籍の中で、言っていますが、
アトピー性皮膚炎の原因は、外からの刺激による掻痒(そうよう)による、掻き壊しによるバリア機能の喪失である
そう言われています。
また、アトピー患者に見られる「フィラグリン遺伝子の異常」が関係している可能性について発言がありました。
フィラグリン遺伝子の話はまた別の機会がしたいと思いますが、アトピーは、外8(掻く事でバリア損傷):内2(遺伝子異常)の問題と考えられるそうです。
え? 食べ物って、関係ないの?
という事なのです。おわかりでしょうか。私達アトピーの患者が普段、あれだけ気を使っている「食事」は、アトピーに関係がないというお医者さんからのご意見です。
そんな訳ないじゃん!
という意見に対し、私は上出先生に質問をしたのですは、答えは簡単「それは、食物アレルギーだからねぇ」との事なのです。
つまり、食べてそれで痒みや湿疹が出るなら、それはアトピーではなく、食物アレルギーだからという、しごく全うなご意見でした。
皮膚の状態をみて判断している医者
医者は私たち患者とは、アトピーとして診ている部分が違うのだなと思いました。皮膚科医がアトピーとして注目しているのは「外」の部分であり、私達が気をつけて生活している部分(食事や運動)とは、必ずしもリンクしていないのです。
食事に関しては”IgEの値が高くなるような食べ物は控えましょう”そのくらいの認識なのです。だから皮膚科では「食事や運動の指導が無い」のです。
冒頭に言ったように私は砂糖、特に上白糖を沢山食べると顕著に痒みが半日後から出はじめます。これはもう、長年の自分の身体からしたら絶対なのです。
でも、その指導が皮膚科でされないのは、皮膚科が専門領域ではない分野だからなのかも知れません。(アレルギー科や免疫科なのかと)
私はこの件を踏まえ、Twitterでつぶやきました。そして私と同じように、食べ物も原因だ思う仲間がたくさんの賛同をもらいました。
食べ物はアトピーに関係ないと医者は言う
— ライジン@アトピーでも快適に生きる (@raijin0423) September 7, 2020
食べ物我慢する方がストレスだから、
砂糖もビタミン不足も関係ないと
ほぼ全ての皮膚科にそう言われる
よく聞くと「食べて出るのは食物アレルギーだから」って…
…なら、アトピーって診察は誤診だよね
もちろんカビや花粉やハウスダストにも弱いけどさ
食べ物はアトピーに関係ないと医者は言う
食べ物我慢する方がストレスだから、
砂糖もビタミン不足も関係ないと
ほぼ全ての皮膚科にそう言われる
よく聞くと「食べて出るのは食物アレルギーだから」って…
…なら、アトピーって診察は誤診だよね
もちろんカビや花粉やハウスダストにも弱いけどさ
今回Zoomに参加させてもらった 上出先生に文句を言っているのではありません。(上出先生の話は、本当に分かり易くて、質問もしやすかった)
私と同じように、アトピーの原因の1つに「食事」と思っている人が多かったのです。
このズレが起こったのはきっと、皮膚科を受診し問診の段階で、生活環境や食事、仕事のストレス的な所まで、しっかり聞いて診断をしていないからでしょう。
少なくても私は今まで、そんな丁寧な診察をしてもらった事がありません。「食べ物アレルギーがあるかもだから、他の病院を紹介します」と言われた事もありません。
血液検査をする事はありました。しかし一般的なものです。保険が利く39種のアレルギー検査になります。食べ物の項目なんて数種のみ。値的にはIgE(アレルギーに対する数値)が解るくらいのものです。
どんな食材は体に反応したのかなどを、見分けるすべはこの保険の利く血液検査ではわからないのです。
★(遅延型フードアレルギー検査【IgG】というものがあり、材料ベースの食べ物の値がわかる検査もありますが、日本アレルギー学会はその判定による診断を、有効とは認めていません。食べ物を食べてから時間が経過して出る症状は、食べ物による影響だけとは言い切れないからです。)
私達は、肌が荒れている、痒そうな状況を医者に診てもらい「アトピーだね」と言われて、「あぁ、そうなんだ」と普通に受け止めたり、私は生まれながらにアトピー体質だったので、疑う事すらしていなかった。
しかし、これがアトピーではなく「食物アレルギー」だけであったら、明らかに誤診な訳です。
患者側も悪い部分がある
もちろん、私たち患者側も悪い部分はあると思います。短時間で済ませる為、薬だけ貰いに行くような診察を望んだり、少し悪化している部分があっても、わざわざ服を脱いで全部見せるような事をしなかったり・・・。
定義上、アトピーの原因は食事とは関係ないにしろ、結果的に痒くなっているから医者に行ったのであれば、「でも、痒くなったのが、食べ物からなっている感覚がある」と、医者に主張するべきだったわけです。
医者は、私達の感覚まではわかりません。自分の身体の痒さや痛さ、違和感に一番詳しいのは、自分です。
食べ物アレルギーであるかもなら、どうしたら良いのか、医者に聞けば良いのです。その皮膚科で診れないから、紹介状を出してもらえればいい。
その医者でよくわからない皮膚の症状 = だからアトピー
奇妙な皮膚症状 = だからアトピー
そこに、疑問を持たなかったのも、私たち患者側なわけです。
そういう、患者と医者の両方の怠慢な部分が、アトピーに対しての治療を無駄に長びかせたり、間違った薬の処方や、間違った使い方に繋がっているのではないかと思うのです。
最後に
今回の私の「食べ物もアトピーの原因だ」と思っていた件も、医者からしたら「なんでそんな理解?」って思う所だったかも知れません。でも、私達アトピー患者は、肌の様子だけではなく、身体の痒みや痛みを感じて生活しています。
もしあなたが、何か特定の食べ物によって、身体が実際に痒くなる場合、それはアトピーではないけど、アトピーを悪化させる因子であることは変わりません。快適に生活するためには、その物質の特定を、あなた自身で「自分の食生活」の中で探していかなければいけない。
それはとても面倒で大変な事だし、原因の食べ物が見つかった場合でも、避けた食生活を有する必要があります。また、その物質の接種を避けるのではなく、少しづつ慣らしていくという抗体療法もあります。
どのような方法でやっていくかも、医師との相談になります。そうなればちゃんと問診で、医師と患者が情報共有ができていなければ、解決する問題も解決できないことになります。
やはり患者も、しっかり情報収集し、自分の身体の観察を怠ってはいけません。食べ物によるアトピー治療も、とても大事である事に変わりはありません。
コメント