アトピーの治療方法が病院や医者によって違うのが何故か・医者に対して思う事

アトピーの治療方法が病院や医者によって違うのが何故か・医者に対して思う事 アトピーに対する考え

私達、アトピー患者は、医者に対して怒って良い。それは、医者によって言っていることが違いすぎるからだ。

 

現代医療にとってアトピー性皮膚炎の標準治療は「ステロイド軟膏の塗布」による治療というが、真逆に方に進む病院・医師がいる。

 

おかしいじゃないか!こういう状況だと患者は迷う。何を信じていいのか。

 

医師免許を取るために何年も勉強し、医者になってからも学会や論文や
研究開発されている事は、すごく患者にとってはありがたいし、希望を持ちたい。

 

しかし、同じような勉強をしてきたのに、私達に施す治療方法が、ここまで違うのはなぜなのか。

アトピーの治療方法が病院や医者によって違うのが何故か

この答えは、一言では言えないものでしたが、時代の背景が関係していました。時代背景と医療の進歩を分析した書籍や情報があまりないのと、そういう事を解析しても、治療に直接関係しないので、発言する医者もいないのだと思います。

 

今回あえてここを掘り下げますが、医者側の問題と、患者側の問題があって、ものすごく根が深い事がわかりました。

 

年表的な歴史で見ると解りますいので、大ざっぱなにまとめました。ちなみに私は46才なので、1974年生まれですが、そこ頃はすでにステロイド軟膏がアトピーの治療薬として使われていました。

アトピー治療の(黒)歴史

①1948年 ステロイドに抗炎症が治まる事が解り、関節リウマチ患者の治療薬に使われる

 

②1970年代 アトピーに効く薬「ステロイド軟膏」は一般化。ステロイドだけでほとんどのアトピーは治り、大人になったらアトピーは無くなると言われた。ステロイド以外の新薬の開発がないまま進む。

 

例外的に、治らない人に対して、独自の方法をプラスする医者(名医誕生)「アトピーの新しい治療法を見つけたぞ~!」の時代。暗黒時代の始まり

 

④生活様式の多様化により、ステロイドで効かない重症患者の増加。私が20代前半の時。(1990~2000年)パソコンが一般家庭にも入り始める。

 

名医によるアトピー治療「俺の治療で治してやるから、黙って俺についてこい!」の時代。重症化した患者の、名医の診察で長蛇の列。全国で講演会開催。満員御礼。

 

治療を受けられない患者が増え、このころから民間療法と言われる「これでアトピーが良くなった」商売が出始める。

 

⑤一般的な治療はステロイド。しかし、ステロイドでは対応できない人もいる中、1999年、プロトピック軟膏登場(でも、不具合あり)ステロイド軟膏治療から40年ぶりの新薬

 

名医による「プロトピック批判開始」(あんな薬は皮膚がんを増やすだけだ!俺の治療が一番だ!)名医は「神」と呼ばれるようになる。

 

21世紀突入 アトピー患者の爆発。花粉症が社会現象。食物アレルギー、環境アレルギーなど、アレルギーマーチ発生。抗アレルギー剤(第一世代)の開発が進む。

 

ステロイド治療で改善しないことにより、脱ステロイド治療を推進する医師が出始める。自然治癒療法や独自治療に踏み切る医師既存治療で乗り越えようとアレンジする医者が増え始める。

 

⑦2010年代 アトピーの原因は多重化する事で、治療法が乱立状態。どの手法においても「治った」という事例が出始め、もはや何を信じてよいのか判断しずらい状態。

 

民間療法が増え、根拠や事例が無い偽りの「アトピービジネス」が多発する。薬事法の改正などあるも、色々試すけど治らない、何を信じればよいのか解らない患者が増える。

 

⑧2010年代中盤 患者の心の問題に対応できない皮膚科医が増えるアトピー治療を諦める医者アトピー患者に怠慢になる医者(アトピーはどうせ治らない説や、ちゃんと塗らないから治らない説)が増える。商売をメインにする医者の誕生

 

治療方針にバラツキが出始めた時期はここだ!!

第一段

③の時代の1980年代が、第一段だと思われる。リウマチ治療で炎症を抑えたストロイドをアトピーに軟膏として使い効果が出た1970年代の治療だったが、幼年期を過ぎて大人になっても中々治らない人が出てきた。

 

これに独自の治療を加えていた医者がいた事が、最初のバラツキの始まりだと思われる。残念な事に、第一段と書いたのは、第二段があるからだ。

第二段

⑥21世紀に入った2001年以降です。1999年にプロトピック軟膏が40年ぶりのアトピー治療薬として出ましたが、その間ステロイドの代わりになるような治療薬が出ていません。

 

地球環境や、生活スタイルも変わってきた事によって、ストレスフルな世の中になり、アトピー患者は爆発的に増えました。ステロイドで治らない人がだんだん増え始め、更にインタネットの普及により、アトピーの情報が一般の人同士でやり取りされるようになってきました。

 

そうなると、今まで使われていたステロイドでの治療に疑問を持っていた医者も、それぞれ意見を言い始めます。実際に患者を現場で見ていたり、インターネットでの画像付きでの状況をいていると、それは確信になります。「ステロイドでは治せない」と医者ですら言い始める。

第三断

そして最悪なのは、その後⑧の第三段(2010年位から)です。商売をメインとする医者の登場です。医療の分野が細分化されたことで、専門医と称する医師免許をもったビジネス主導の先生が現れます。

 

他の病院や治療方法とは別の方法を用いたやり方をしないと、自分が目立つことが出来ません。インタネットを使ってバリバリの権威性をうたい、聞いたころも無いような治療方法で、私達のマウントをとってきます。

 

その医者の動画や長いLP(ランディングページ:集客用の成約ページ)を見ているだけで、飛びつきたくなるようなコピーライティングで私達を誘ってきます。

 

厄介なのは、医者が主導している場合や、医者が起業のアドバイザーになっているので「医学的根拠」という名のうたい文句がある事です。民間療法のページも「医師監修」などの文字が並びます。

 

医学的な根拠のない物やニセアトピー治療は、1年と持ちませんので、翌年には廃れます。しかし、手を変え品を変えて、新しい民間療法は出続けます。特に、化粧品関係は多い気がします。

 

例え、医師監修のもと出てきた商品やサービスであっても、必ずしも金額に見合った効果があるものでもありません。実際の治療例があるものも、完治に至った例が少ない物もあるので、見分けがつきにくいです。

私達は、どうすれば良いのか

医者任せにせず、自分で勉強して、解る範囲調べる事だ。自分のアトピーになった原因を探ってみる。食べ物なのか、ストレスなのか、運動不足なのか、睡眠不良なのか、遺伝っぽいのか、住んでる環境なのか。

 

一個一個、自分で振り返り、トライ&エラーを積んでいく事が正しい道だと思います。そういう努力をした人でないと、医者から言われた事をするだけになり、いわゆる「思考停止」の治療になってしまいます。

 

保険治療外の治療を選択する場合は、ここ責任と多額の治療費がかかる場合がほとんどになります。

 

最初は面倒に思いますが、自分の方法を見つけれれば、それが医学治療でも、民間療法でも構いませんが、自分の生活で何をして、何を気を付けて生活すれば、アトピーがコントロールできるのかが、ちゃんとわかるようになると思います。

 

出された薬を、指示どうり使わずいい加減に使ったり、人から「これ良いよ」と聞いたものにすぐに飛びつくなど、自主性の無い治療ではもうダメなのだと思います。勉強をしないといけない時代だと思います。

 

私はアトピーで長い事苦しんだので、ブログにまとめているので読んで参考にしてもらえたら良いと思います。

アトピー治療を行う医者に対して思う事

先生方のしている治療は、たぶんそれなりの根拠を持ち、そして先生の中で「これで治せる」という確信の部分があるからだと思う。

 

ただし、それは絶対ではないはず。だから、先生の思われる理論や方針は、ちゃんと患者に説明をしてほしい。特に「標準治療」ではない治療をする先生に言いたい。

 

私達アトピーの患者のうち重症の症状の人は、標準治療でなんともならなかった人が多い。原因は人それぞれだと思う。ただでさえ、普通に働く事も出来ない人が、頑張って貯めたお金や、家族の協力の元、保険外の治療を受けに、わざわざ遠くまで治療に行っている状況である事は、既にご存じだと思う。

 

そういう既に痛みや苦しみを感じている患者に、「俺の言う事を聞け!」的に権威バリバリで「嫌なら帰れ」というような態度の先生がいる。それは、患者にとって優しい治療ではないのです。

 

標準だ、標準じゃないだは、もういいのです。治してほしいだけなので。そのために、私達にちゃんと教えて欲しい。なぜ先生の治療は、国が認めた方法ではないやり方をしているのでしょうか。

 

もし、先生のやり方が正解で、今の「標準治療」が間違っているのであれば、それを正すのも、先生の仕事ではないでしょうか。

 

標準治療を行う先生がたにも言いたい。標準治療という言葉が先行していますが、、標準対応をしている先生もいます。薬の塗り方や、危険性をちゃんと説明していない先生が多すぎる。

 

そして「副作用は無いから大丈夫」と未だに言う先生がいる。ステロイドは効かなくなるじゃないか!皮膚が薄くなり、顔が真っ赤になるじゃないか。

 

ステロイドを標準治療だとしても、別の方法も当然ある。免疫抑制剤だけではなく、今後は遺伝子治療薬も出てくる。

 

そして、ステロイドを抜くための「脱ステ治療」というのも存在しても良いし、栄養学の方面の治療方法や、何よりも心が病んだ患者へのケアも力を入れて欲しい。診察を3分で終わらせるような事の無いよう、しっかりした診療報酬の体系も用意してはどうか。

 

私達アトピー患者は、重症になればなるほど、先生と話がしたいのだ。こんなことろでブログで書いていても、きっと目には留まらないだろうが、もう少し統一された治療を用意してほしい。(しっかりやっておられる先生もいるので)

 

患者に不安を与えた今のアトピー治療は、場当たり的に組み上がった、不安定な建物のように見えます。

 

置いてけぼりをくらった患者や、迷子の患者がいる事を、薄々感じていると思います。本当に、何とかしてほしい。

 

最後に

40年以上をかけて、私がアトピーに対してやってきた事や、今かなりコントロールできるアトピーになり快適に生活できるようになった事例を紹介しています。あなたの方法として使える物があれば幸いです。興味がある人は、覗いてみてください。

2020年 アトピーの治し方 10選

2020/05/29更新 世間に色々あるアトピーの治療法から、私が選んだ10選。この組み合わせで、アトピーが良くなります。コントロールできるようになれば、楽に快適に暮らせます。

今まで、色々やってきて、でも成果が出ずに、もう何から手に付けて良いの解らず、どこに相談し良いのか解らない人もいるので、そういう人の相談にものっていいます。アトピーの当人だから話せる事もあるので、良かったら声をかけてください。

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私は自分のアトピーで苦しんだ経験を、誰かに活かしてもらいたいと思ってこのブログやコミュニティーを運営しています。アトピーに対して経験や知識のあまり無い人には、体が良くなるまでに長い旅になる可能性があるからです。私と同じ苦しみは「短いほうが良...

 

 

 

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