アトピー患者の正しい皮膚科の選び方

アトピー患者の正しい皮膚科の選び方 アトピーに対する考え

【2020/07/05更新】今回はアトピー患者が正しい皮膚科の選び方を解説します。私は40年以上アトピー治療をしてて、ここ10年は上手にコントロールする事が出来ていますが、医者の選び方や付き合い方、使い方が解った事で、不安も減りました。

 

自分にあった皮膚科を選ぶには、手順があるので順を追って解説します。

 

病院選びに迷っている人や、自分の症状によって、医者を使い分ける方法を知らない人には、参考になると思います。

 

その前に1つだけ。私の知り合いに、「急にアトピーになった」という人がいました。見た目も確かにアトピーっぽい。でも検査の結果、アトピーでは無かったのです。だから、「私は絶対アトピーです」という人は、①は飛ばしても良いかも知れません。

 

ただし、アトピーだと確定している人であっても、皮膚に出たトラブルを把握する際、このような手順で自分を診てみると、意外に何をすれば治りが早いか、解ったりすると思います

アトピー患者の皮膚科の選び方手順

アトピー治療の医者や病院のを選ぶ

今自分のアトピーがどのレベルかによって、町の皮膚科だけで済む場合もありますし、長期化・重症化している場合には、治療経験の豊富な専門医のいる病院の方が良い場合もあります。

 

やはり重症化した場合や、長期化している場合には、事例の多い専門医のいる病院が良いのですが、専門医やアトピーの名医と呼ばれる病院は、混んでいたり、遠かったりで不便です。

 

また、自分の今の生活や仕事、経済状況を考えると、治療の方法が病院側と合わない場合もあります。自分の考えや状況に合った病院を探すことが、治療の第一関門になっている事が不便ですが、私は数回の引っ越しの経験から、かかりつけ医を選ぶコツを知っています。

 

日常のかかりつけ医と、専門医を使い分ける事でも、ずいぶん治療までの手間が省け、精神的な負担と、時間的な余裕もできます。では解説します。

①現状の自分の把握をする

自分のアトピーを分析

自分のアトピーが、内部的な因子が多いのか、外部的な因子が多いのかを分析すると良いと思います。根本に立ち返る訳です。漠然とアトピー全体を診てくれる所という治療は、言われるままの治療になります。それを避けるために私は、医者選びの前に、自分と向き合います。

 

難しくはありません。自分を思い返すだけですので、一緒に考えていきましょう。

 

まず内的な要因を調べるには血液検査をしてみる方法があります。血液検査には種類がありますが、皮膚科で行われる一般体な血液検査で構いません。アレルギー物質39種類の検査が出来る、保険適用の検査があります。5,000円位です。

 

血液検査では、ハウスダストや花粉などの外的な要因も少しはわかりますが、食べ物によって影響が出ている部分がある場合、体調の悪い時は控えめにするなどすると、炎症や痒みを増やさずに済みます。

 

外的な要因を調べるには「自分の身体の変化を観察」する事す。部屋の掃除や、衣類、環境の整備、気候などの変化が体調を左右している事が無いかを振り返ります。

 

「今日はちょっと調子が悪いなぁ」という日は、昼間に何があったかを振り前ります。食べた物、どこに行ったか、気候はどうだったか。

 

今週は仕事を頑張りすぎとか、最近睡眠が少ないとか、その日だけでは解らない事もあるので、週間単位、月単位で見ると、体調の流れもつかめます。私は春先の花粉や黄砂の時期がダメです。

 

ポイントは、「いつもと変わった事があるか」です。先日いきなり体調が悪くなったのですが、何かいつもと違う事を思い返したら、久しぶりに食べたファーストフードのポテトが思いつきました。痒い原因であったのも、ふり返ってみて解った事でした。

 

(症状は累積して起こるものですから、必ずしもフライドポテトがアトピーに悪い訳ではありません。私の一つの因子です)

 

具体的な例まで書いたので、少し長くなりましたが、これであなたのアトピーの「種類」が解ったと思います。自分が、どんな事に影響しそうなアトピーなのか。ではそのアトピーの「種類」に対して、対策をしていきます。

②治療方針を決める

アトピー治療の選択

①で自分で改善できる取組があれば、やってみましょう。食事や環境の整備で何とかなれば、これほど楽なものはありません。もはやアトピーでは無いくらいです。アトピー以外の皮膚炎や感染症の場合には、医師の適切な指示があるでしょう。

 

残念ながら、アトピーに対する診断が下された場合に、「さぁ、どうする?」となります。ここからが、分かれ道になります。薬を使って治す方法と、使わない方法があります。

 

2020/06/24現在 コレクチム軟膏による治療が開始されました。ステロイド治療以外にも、プロトピック軟膏や、デュピクセント注射などの、薬剤治療が受けられる病院も増えています。

 

薬に対して「怖い」と思う人は、きっと過去に、色々な経験があったのだと思いますので、自分なりの方法を模索する人もいますが、大概の人は皮膚科にかかって診察してもらい薬を出してもらう事になると思います。

 

ステロイドを使わない治療も増えてきましたが、近所の町医者でそれが受けれるとも限りません。また、先生によってはステロイド以外の治療を完全に諦めていたり、「薬使わないと、治らないよ」と言ってくる先生もいます。

 

もちろん医者は、患者の身体の状況に合わせて診断しているので、その都度言う事が変わる事もあります。しかし、治療方法によっては、経済的な問題や、医者に通う頻度も増えるので、無理のない方針を決める必要があります。

 

私のアトピーのTwitter仲間でも、やりたい治療とやれる治療が違う人も大勢います。薬剤治療を選ばない人には、過去の経験などから使いたくない理由があると思うので、私もそれを尊重します。自分で決める大事な所です。

③適正な病院にかかる

アトピーの最適な病院選び

「病院にかからず治療をする!」と言うのもあるかも知れませんが、大体の場合、医者に掛かりますよね。その病院で出来る治療と、自分がしてほしい治療が合意できる場合には、通院すればいいし、嫌なら他を探せばいいと思います。事前に調べていく方が良いのかもですね。

 

私の場合、①②③を通じて考えた結果、投薬治療で対応する事を選択し、自分の行動範囲で通える町医者を決めました。

 

通える範囲である事で、急に体調を崩してもかかりやすく経済的な負担も抑えられ、その先生の実績のある治療なら判断もしやすいからです。しかし、薬に頼りきった治療も嫌なので、受診時にはそれを伝えています。

 

一つ例として、脱ステ医にかかった場合ですが、日頃受診できる範囲であれば、何かあれば相談に行けばいいのですが、ステロイドを使わな病院がまだ少ない場合、定期的にかかる非ステロイド治療の病院と、緊急時にかかる病院を決めておくのも方法だと思います。

④変化があった時は、必ず受診する

アトピーを医者に相談

非ステロイドの治療の場合もですが、症状が一気に悪化した場合、感染症にかかっていないかをチェックしてもらう必要があります。

 

ステロイド治療から脱ステロイドに切り替えて、リバウンド症状や、脱ステロイド症状が重度化すると、皮膚は簡単に感染症になる事があります。

 

自己判断の怖い所はここです。場合によっては、アトピー以外の治療を優先しないと手遅れになる問題もあります。(ヘルペス脳炎など)

 

重度になってからでは、お金も、時間も、苦痛も多いだけなので、変化がある時は早めにかかる事がアトピーでも重要だと思います。

 

以上の4つ手順をする事で、自分にあった病院が決められます。

医者では踏み込めない領域がある事を理解する

アトピーで医者が踏み込めない領域

医者が私達の生活に踏み込めない部分があります。アトピーの原因的なものが、家の環境や、仕事のストレスの場合が考えられても、「家を掃除しなさい」とか「仕事やめなさい」などのように無責任な事は言えません

 

食べ物などの嗜好に関しても、生活の質や、その人の価値観に繋がるような事は、治療と言えども強制は出来ません。

 

そういう意味で、医者は私達に踏み込んだ治療が出来ません。体が辛くなってから、「医者から言われなかった」とか、「そんな指導、聞いていない」など言う患者もいますが、基本的に自分に対しての責任は自分にあります。

 

その点の理解の無い患者は、きっとどこに通っても、どの方法をとっても、治らないと思います。医者から言われた事だけの思考停止の治療では、よくならないと思います。

病院以外で調子のよくなる方法を探す

アトピーの改善法

薬による治療がメインにならないようにする必要があると私は思っています。この先ずっと医者に通いたい人などいないでしょう。だったら「何かを変えないと何も変わらない事は解るはず。

 

ただし、本当に身体が辛い時は、休むのが先決。頑張りすぎる事で、精神的に参ってしなう時は、無理に頑張る必要はありません。

 

ゆっくり休んでいる時に、「今度ちょっと、アレしてみよう」とか出来る事からしてみても良いと思います。

体調管理や仕事の量など、ふり返ってわかるようにする

アトピーを記録する

私は、今とても落ち着いていてほとんどアトピーが出ていません。(色素沈着がありますが)それは、悪化させない事を一番大事にした生活をしているからです。

 

日々の生活の中で、変化を追えるようにしていて、痒いなと思ったら、数日前にからふり返れるようにしています。面倒なのですが、癖の問題なので、今は気になりません。

 

いつもと違った事をしていないか、何を食べたのか、最近の睡眠時間、運動量など、記録できるものは記録しています。

 

スマホのアプリで管理できるものもあるので、上手に使う事で、自分の体調を一定以下に下げない!これが出来るようになると、アトピーはコントロールの範囲になるので、すごく生活が快適で楽になります。

最後に

今、そこまで行っていない人でも、必ずそうなれます。私は特別な治療をしているわけでもなく、誰でも出来る内容でここまでこれました。

 

治るペースは人それぞれで、一段飛ばしとかはありません。でも悲観する事なんて全然ないと思っています。

 

私のやってきた日常生活の見直しとかをまとめてあります。自分のやり方と照らし合わせて、参考になる部分はあるかも知れません。

 

「2020年 アトピーの治し方 10選」 → リンク

 

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