今回は、アトピーと砂糖を深堀してみました。と言うのも、私を含め多くのアトピーの人が、「砂糖がダメだ」と言っているからです。本格的に「糖質制限」までする人もいるくらいです。
日常生活の中で、砂糖は身体に必要な部分もあります。砂糖の知識を深める事は、アトピーをコントロールする上で大きなステップになるので、知っておいて損はないと思います。
なお、「私はどれだけ砂糖を摂っても、全然痒くならないよ」という人は読む必要がありません。もしかしたら、あなたのアトピーの原因が体の中からではなく、肌に触れる接触部分の問題や、気候や環境の問題で起こる場合の方が、多いのかも知れません。
その場合には、「アトピー性皮膚炎を引き起こす外的な要因とは」が参考になる場合がありますので、興味があればどうぞ。今回は「砂糖」に絞ったお話です。
アトピーに砂糖は悪いのか
砂糖は少なからず、痒みの原因になります。砂糖の量によってもそうですが、実は「種類」によっても大きな違いがあります。
現在私達の生活する中で、普通に手に入る種類の砂糖だけでも10種類以上があります。スーパーに並んでいるけど、何に使うの?っていう砂糖や、何から出来ているの?というものもあります。
その中でもダントツに体に悪いのが「上白糖・グラニュー糖」です。この砂糖が悪い理由は、「もはや砂糖ではない物」だからです。特徴はその白さなのですが、白いのには理由があります。
私達の食べる料理は、味もさることながら、匂いと目で見て楽しむなどの要素があります。見た目がきれいだと、食欲もそそられたり、キレイでかわいい食べ物は、気持ちも和やかにします。
しかし、その見た目をキレイに仕上げるには、砂糖を白くする必要があります。和菓子やケーキなどが例で「上白糖・グラニュー糖」を沢山使っています。
上白糖やグラニュー糖は製造の段階で、何度も漂白されて白くなります。その漂白は薬品を使うのです。普通砂糖というのは、糖分以外にもミネラルやビタミンが含まれますが、漂白によってそぎ取られます。自然界では存在しない「砂糖」は、もはや薬品の塊です。
砂糖は、体内に入ったあと、分解されますが、その過程で多くのビタミンとミネラルを消費します。上白糖やグラニュー糖は、もともと砂糖に含まれているミネラルをそぎ落としてきていて、更に体内にあるミネラルを余分に使う。これが、身体にとってとても負担になります。
私達アトピーの人の多くは、消化や代謝関係のトラブルを多く持っている人もいます。食べ物を消化吸収し、エネルギーに変えたりする段階で、一般的な人よりも少し弱い部分があるので、大量の砂糖を処理するために使われるミネラルは、余計に不足することにもなります。
こうした、砂糖を処理するために2重苦・3重苦の負担が、私達のアトピーが悪化する原因とも言われているのです。
そして、それは私にはバッチリ合てはなるようで、お菓子の食べ過ぎ、甘い物を摂りすぎる事によって、だいたい半日後には「あれ?なんか痒い・・・」という自覚症状と、「うわっ、こんな所に湿疹が出てる。赤いなぁ」とわかるような変化が見られます。
上白糖とグラニュー糖の話をしましたが、冒頭に言ったように砂糖は種類も沢山あるので、摂取した量だけでなく種類によっても、大きく大量に影響が出ます。
あなたは砂糖の種類や量によって、痒みの範囲、治りやすさなどの違いを感じたことはありますか?
糖分はどのように体内で使われるのか
糖分というのは、必要のない量を摂った場合、体内で蓄積されます。糖を体内で一番必要とする臓器は「脳」ですが、脳で消費される糖分は、ほぼ一定です。ただ一定ですがずっと必要なので、足りないとなると、身の危険になる部分もあります。
低糖質になると、判断能力が無くなったり、脳が正常に機能しない処か、意識を失う事もあるので、過度は糖質制限はとても危険です。
必要な分と、そうでない部分の境目を意識して生活するのは非常に困難なのですが、糖は体内に蓄えることが出来ます。しかし、蓄えた分を取り出すときにも、ビタミンとミネラルを必要とするので、糖を体内で処理するのは、身体にとってとても大変な作業になります。
私達アトピーは、肌組織の再生にも沢山のビタミンを使い、糖の消化にもビタミンを使いますので、いつも私たちはビタミン栄養不足になっている可能性があります。
肌の修復を助けるためにも、あまり多くの砂糖の撮り過ぎは、アトピーにとって良くない事が理解できると思います。
摂りすぎた砂糖を早く体から抜く方法
つい摂りすぎてしまった砂糖は、体内に蓄積される前に、消費してあげるほうが良いです。具体的な方法は2点。
①運動して燃焼させる方法
②早く体外に出すという排便行為
私はほとんど場合、砂糖を摂り過ぎてしまってから、身体に異変が出て摂りすぎだった事に気が付くので、どこかしらに「痒み」も出ています。掻かないようにしないとトラブルを大きくするので、まずは自分が意識的に出来る事からします。
つまり①の運動です。運動をする事で、体内に存在する「糖」をエネルギーとして使う事が出来ます。燃焼させるのです。体のエネルギーは、大きな筋肉を使うほうが消費されるので、体で大きな筋肉、つまり「脚」を使う運動をします。
ウォーキングやランニング、雨の日や深夜になる場合には、エアロバイクなどをしています。(1万円くらいで買えます)たっぷり汗をかくまでやりますが、時間にしたら30分くらいなので、好きな動画でも見ながらやるだけです。
最初、傷に汗が染みてヒリヒリ痛む時もありますが、運動しいてると気がまぎれるので、そのうち痒みも気にならなくなります。終わるころにはすっかり痒みが治まっている時もありますが、汗をかいた後はシャワーはします。
糖をエネルギーに変えるためのビタミンの補給
糖の分解には、ビタミンが沢山必要です。アトピーの肌の修復でも沢山ビタミンを使いますので、基本体にビタミンが足りていません。具体的に言うとビタミンB群とビタミンCです。普通なら食事などで摂るのが良いのですが、足らない分はサプリを使うと便利です。
一応紹介もしておきます。
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ビタミンCは副腎に一番必要な要素
●肌の再生に必要なビタミンB+葉酸+ミネラル → Amazonリンク
ビタミンB群は肌の素早い肌の再生に不可欠
最近は、食材自体に含まれるビタミンだけでは足りない問題もあります。ストレス過多の社会構造は、ビタミンと多く消耗しますし売っている食材ですら、人工的な栽培や農薬の影響を受けて、栄養価が低い物しか手に入らないのです。
食材の問題や、ストレスの問題を根本解決するのは、自分だけではできませんが、サプリを使って足りない栄養素の補給は、自分だけで出来ます。体が辛い時だけでも補充してあげると、回復は早まると思います。
私は、悪くしない!悪くなったら1秒でも早く良い方法に持っていく!というのが治療のスタンスなので、ビタミン剤を利用した生活をもう長い事しています。特に砂糖を沢山とって痒みが出た時は、①運動でたっぷり汗をかく事を第一に、②サプリでビタミンの補給をしています。
こうする事で、回復を早くし、痒みを慢性化させないような生活を送っています。
ただし、この回復をメインに置いた取り組みは、二次的な取り組みです。一番はやはり「なるべく、砂糖をとらない」特に「上白糖は止める・買わない」という取り組みです。
友達との食事やティータイムに、自分だけ別メニューなんて事はなかなか難しいので、そこまでストイックにしなくても良いですが、量を減らすとか、自宅での砂糖は上白糖やグラニュー糖を使わないとするだけでも、効果があると思います。
黒糖、三温糖も、白糖に比べて、ビタミンを含んでいる物ですが、身体を冷やす作用あるため、私は「てんさい糖」や「オリゴ糖」を使っています。ビタミンやミネラルを含み、身体の負担が少ないようです。値段もそんなに変わりません。
砂糖には良い事も沢山ある
「脳には無くてはならない」という以外は、良い所が無いのか?という話ですが、砂糖はそれ以外にも必要な部分はあります。
①運動能力の向上
②疲労の回復
③ストレスの解消
砂糖は無くてなならない存在ですが、上手に使わないとアトピーにとって悪い働きをするものです。はやり砂糖を制する事で、アトピーのコントロールに繋がりそうだと思います。次にご家庭の砂糖が切れた時は、変えてみるチャンスかと思います。
最後に
アトピーを体の中から変える方法はいくつもあります。原因が1つではないので、断定できないうちは、考えられる因子を一つずつ探していく必要があります。あなたが取り組まれている事と、私のアトピー対策を比べてみてはいかがでしょうか。何かのヒントになる部分があるかもしれません。
2020/05/29更新 世間に色々あるアトピーの治療法から、私が選んだ10選。この組み合わせで、アトピーが良くなります。コントロールできるようになれば、楽に快適に暮らせます。
自分のアトピーの原因を探したい!自分のアトピー対策に不安がある、アトピーで不安でどうしようもない時は、相談も受け付けています。窓口を覗いてみてください。
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