摩擦でアトピー肌がもっと悪くなるって本当か?乾布摩擦はやってはいけない

摩擦がアトピーを悪くする事を表す画像 アトピーと生活環境

私達アトピーの肌は、ガサガサして乾燥しています。

ガサガサしている肌どうしを擦ると、

「カサカサ カサカサ」と音がしますよね。

 

これは『摩擦』による音です。

 

乾燥していない人は、この音が小さい。

 

乾燥しているものと、乾燥しているどうしをこすると、思っている以上に肌に負担がかかる事を、

アトピーの人はもっと知るべきです。

 

昔の人は、肌が弱い人は余計に乾布摩擦ではだを強く!って言いますし、

一部、ネットにそんな記事を載せてる人も居ますが、

肌弱いのに、乾いた布でこすれ!って?

アトピーには「死ね」って言ってるようなものです。

 

アトピーじゃない人なら良いのかも乾布摩擦

 

擦って鍛えてアトピー治るなら、医者も薬もいらねーって感じですよね。

やめましょう、こするの。

摩擦がどれほど悪いか、摩擦ケアを合わせて、以下をどうぞ。

 

ガサガサしていない肌は、傷になりにくいのはなぜ?

問題です。

 

夜の入浴中

夜、お風呂を出て寝る前

朝起きた時

入浴前

 

この4つの中で、体が一番「摩擦に弱い」時はわかりますか?

 

簡単ですね。

 

下に行けばいくほど、摩擦に弱いのです。

だって、乾燥度が、下に行くほど高いからです。

 

乾燥していない、肌が潤っている時は、バリア機能が働くので、

摩擦にも、刺激にも強いですよね。

摩擦のケアと乾燥のケアは、ちょっと違う

乾燥すると摩擦に弱い事が解ると思いますが、では乾燥させない事だけが、

摩擦のケアかと言うと、ちょっと違うと思います。

 

乾燥のケア方法は、他で沢山書いていますけど、基本的には

肌が乾燥するとガサガサする → 乳液やワセリン、オイルで保護する

= 乾燥ケア

です。

 

では、摩擦ケアって何か?

具体的にはこちら。

肌に抵抗の少ない、肌触りの良いツルツルした素材の肌着を着る

汗の吸収が早く、乾くのが早い素材を選ぶ

体温を調整してくれる素材の服を着る

 

などです。

 

一個ずつ、解説していきます。

 

肌ざわりの良い肌着を着けるのは、摩擦ケアになる!

肌着と皮膚は常に接していますよね。

肌着がゴワゴワの素材だったら、私達アトピー肌のガサガサ肌を合わさって、

余計に擦れてしまいます。

 

だから、少しでも摩擦の減る素材を選びたい。

では、どんな素材か?ですが、簡単です。

「触ってみて、感触の良いもの」

いろんな新素材が出ています。

そして、同じ繊維でも、配合の割合(パーセント)でも肌触りが違ってくる。

 

それに、この前買った肌着でビックリしたのは、同じ配合でも、感触が違うんです。

なぜか。

編み方でした。

 

そうなってくると、材質だけの問題じゃない。

だから、触ってみると良いのですよ。

 

自分の肌の感触が一番正しい

 

(逆に言うと、自分の肌のコンディションによって、善し悪しが変わるって事でもあるのです)

 

何にしても、肌に抵抗が少ない素材を、自分の肌と相談です。

 

ユニクロやGU、しまむら、イオンで売っているような、

冬用肌着

夏用肌着

けっこうどこでも売っているので、一度触ってみてください。

 

化学繊維はちょっと・・・と以前は敬遠してたのですが、

逆に綿100%の恐ろしさも知ったので、今は技術の進歩に頼った方が良いと思います。

 

汗の吸収が早く、乾くのが早い素材は、摩擦ケアになる!

夏の肌着で多いのは、「汗を良く吸う素材」「早く乾く素材」ですよね。

冬の肌着で、最近進歩を感じるのは、

「自分の体温を保持してくれる」「発熱して体から出た水蒸気を繊維に取り込み保温してくれる」などの機能がある事です。

 

これって要するに、肌を快適に保つための素材ですよね。

肌を快適な状況にする事は、本来、人の肌は自分自身で出来る事です。

 

夏、暑くなった肌を冷やすのは、汗の機能です。

冬、寒くなった肌は、「ブルブル」って体が動くと発熱する機能があります。

 

寒くなってブルブルする方が、アトピーにはあまり影響しないですが、

汗に関しては、アトピーはケアが要りますよね。

つまり、汗対策をする事が、摩擦対策にもなりのです。

 

汗は必要なものです。私は別の記事で「運動して汗をかく事が良い!」と言っています。

体内の血液や内臓などの循環が良くなるからです。新陳代謝の促進になる。

 

だから、汗をかけと言いましたが、汗をそのまま肌に残しておくことは、

少々良くない。

 

理由は

①痒みが出る。汗が傷にしみるから。

②体が冷え過ぎる。体温調整できない

③濡れた肌着は、皮膚を湿らせ、柔らかい皮膚は、爪で掻くと傷つきやすい(コレ重要)

 

最近は、暖房ガンガンの部屋や、インナーやコートの保温性の向上で、

冬でも汗をかきますよね。

あの汗が、肌着にびったり残っている状況が続くと、痒くなったり、掻いた時に傷になったりするんです。

それを防ぐためには、汗を吸ってくれて、早く乾く素材

これは、摩擦ケアに繋がるのです。

(綿100%は汗を吸うけど、汗の乾きが悪いので、すぐに着替えが必要なわけです)

 

体温を調整してくれる素材は、摩擦ケアになる!

夏は体温があがります。

冬は体温は下がる。

それを、快適に近づけるために、肌着は変わってきています。

夏場の肌着は、熱を逃がす、体を冷やす、などの素材が多く、

ニトリのNクールなどの商品は、肌着では無いけど、そういうサポートをしてくれます。

 

私達アトピー肌は、肌の持っている「体温調整機能」も良くありません。

アトピーの人で、多汗症やほてり症の人も多いですよね。

体温調整がうまくいっていない肌は、摩擦にも弱いです。

 

痒みが出ていて赤い肌って、炎症してますよね。

その部分、熱を持っています。

やっぱりそういう所って、余計に傷つきやすい。

 

逆に、寒い時は鳥肌が立ちますよね。

鳥肌って、肌の表面がデコボコします。

デコボコが多いと、掻いた時に余計に爪が当たりやすい。

そう考えると、あなたの肌の代わりに温度調整してくれる素材を選ぶ、

そうする事で、肌の負担も減らせます。

 

それ以外の摩擦ケアとは?肌の摩擦ケアは、いつでもやったほうが良い!

あなたは読んで気がついたかもですが、

「着るもの(特に肌着)を考えましょう」って事で正解です!

 

でもそれ以外の、摩擦ケアってがあります。

お風呂でゴシゴシ擦らない

皮脂が普通の人以上に落ちてしまうので、ゴシゴシこすっちゃ自殺行為。

石鹸やシャンプーも使わない入浴でちょうど良いくらいですので。(別で記事を書いています)

爪をこまめに切る

爪が長いと、その分肌に引っ掛かります。

私も、「あれ、傷が最近多いなぁ」って時は、大概、爪伸びています。

同じ量を掻いても、爪伸びていると、傷つく。

だから切りましょう。

 

やっぱり大事なのは、保湿(乾燥対策)

お風呂の後だけじゃないです。

冬場は特に、朝も全身に塗るくらいでちょうど良いです。

乾燥しない体は、皮膚が強い。だから摩擦にも強いんです。

 

朝は忙しいので、じっくり塗る事が難しいなら、

全身に濡れる化粧水とか乳液タイプのほうが、塗りやすいかもですね。

ワセリンとかニベアのような、こってり系だと、

伸びが悪いので、時間もかかりますし。

最近私は、オリーブオイルを塗ってますけどね。

少量で伸びも良いし、ベタベタもしません。

ワセリンほど油分が多くないので、洋服の油シミもありませんので。

 

乾燥していない肌は、体温調整機能がばっちりなので、

夏も冬も、保湿は良いのです。

(夏の保湿は、紫外線対策にもなります。シワの防止。アトピーは肌のシワで老けて見られがち。若く見られるのは、保湿ですよ、保湿!)

 

まとめと追伸

乾燥対策だけだと不十分なので、摩擦対策をぜひ取り入れて、

アトピーでも健やかに生活していきましょう。

 

とりあえず、肌着は変えてみて^^

着心地のよい肌着をつけてると、ちょっと痒み減りますよ、マジで。

 

 

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