アトピーの人の正しい入浴の仕方はこれだ!(症状編・季節編)

アトピーの人の正しい入浴の仕方の画像 アトピーと入浴

こんにちは。

今回は、アトピー肌のあなたに、アトピーの入用方法をお伝えしたいと思います。

私が以前、間違った入浴方法だったので、入浴が苦痛でした。

入浴はアトピーにとって、本当に大事な体のケアの時間なので、ぜひ試してもらって、良い肌の状態を作ってもらえたらと思います。

 

アトピーでボロボロの肌を良くするのに「入浴は最適」のタイミング

普通の肌の人は、入浴に対し、

「汗を落として、きれいさっぱり!」

「一日の疲れを癒す」

などのように、体を清潔にする&精神的な意味合いで大事なものでしょう。

 

アトピーの人の場合、入浴は「肌の再生時間」になるのです。

 

他の記事でも書きましたが、「肌」はバリア機能や体温調整機能をもっていますよね。

その機能が弱い私達は、保湿や衣類で肌の機能を補ってあげる事は出来ます。

でも、入浴時にもケアをする事で、「肌の機能」自体を良くできます。

ここのケアを上手にすると、本当に調子が良くなる。

肌の再生が早くなるし、傷も治りやすいし、痒みのコントロールもしやすくなります。

 

やらない事は悪!ってくらい、アトピーの入浴ケアは大事なのです。

 

私がアトピーの入浴ケアで重要にしている事は2つ

症状によって入り方を変える

季節によって入り方を変える

 

暗黒の入浴の思い出。間違った入浴の方法とは

私の場合、症状が重傷だった時、入浴すること自体が負担で「気が重い」感じでした。

 

寝ている間に掻きむしってしまい、体中から浸出液がにじみ、入院するほどの重症の時は、

お風呂に入ろうにも、洋服を脱ぐだけで一苦労。

 

体液で衣類が体にくっつき、はがしながら服を脱が無くてはいけないので、痛くて地獄のようだった。

 

一日着ていた洋服は、自分の体の皮で粉だらけだし、

肌になった自分の姿を見ると、老人のようにシワシワで、カサカサだった。

 

だから、その姿を見なくてはいけないという事も、入浴が嫌いの理由の一つでした。

 

ただ、シャワーで体を洗い流すと、最初はお湯が体にシミますが、シャワーの刺激と、

体がほぐれていく気持ちよさがあり、「風呂入って、よかった」と思えたのです。

 

そんなアトピーの入浴ですが、ちょっとしたコツを覚えるだけで楽に入れる方法があります。

また、入浴中から気をつけ無ければいけない事もありますので、合わせて紹介します。

アトピーの症状の重い軽いや、季節によってのオススメとあるので、分けて書きます。

 

アトピーの症状によって分ける、オススメ入浴の仕方

入院レベルの人の入浴の仕方

たぶん、脱衣の段階でかなり大変だと思いますが、入浴する事で皮膚の再生が早まります。

古い皮の上から、いくら高級なクリームや保湿剤を使っても意味がありません。

入浴やシャワーで、皮膚表面の古い皮を落とします。

強くこする必要はありません。

ついつい、強くこすってしまうのは、擦る事が気持ち良いからです。

入院レベルまで皮膚が悪い状態なので、擦る事は極力避けます。

代わりにシャワーを使います。シャワーの水圧で皮膚が刺激されますので、きもち良いと思います。

無理に湯船に入る必要はありません。

体の表面のコンディションが悪い状況で湯に入る事は、体の油分を必要以上に落とす結果になります。

私は重度の時、シャワーに入る時、服が浸出液で体にくっついてしまっていました。

無理にはがす事が痛かったのですが、そんな時はおもいきって、服のままシャワーを浴びました。

どうせ肌着は洗濯します。

気をつける点は、シャワーの温度と時間。

温度は上げ過ぎると、皮膚に負担になります。時間も長過ぎると、ただでさえも少ない油分が多く落ちてしまいます。

個人差がある事ですが、入浴が上手に出来るようになると、体が楽になるので、一回の入浴時間を長くするよりも、

1日に入る回数を増やす方が、早くコンディション良くなりました。

 

痒みや傷が体全体で皮膚に赤みがある、でも仕事は行けるレベル

体に出ている痒みがある場合、入浴で気をつけなければいけないのは「温度」です。

痒みや炎症は、「熱」を持っているケースが多いので、そこに入浴でさらに温度を加える事で、

痒みが広がる事がありました。

だから体全体に症状がある場合、湯船につかる場合は、温度は低めにしましょう。

私の場合、この体の段階の時は、湯船につかるよりも、シャワーの時間の方が長かった気がします。

湯船に長く浸かっていると、湯船の中で体をついつい、擦ってしまいました。

柔らかくなった皮膚は、擦る事でいつもより剥がれおちやすい状態になっているので、湯船に入る時は、「体をこすらない!」と言葉で言いながら入っていました(笑)

逆に、体に痒みがある部分をシャワーの水圧で流したりして、掻かないようにすると、早く良くなりました。

 

 

痒みや傷があるが、体全体の5割までのレベル

体全体の5割程度までアトピー症状が治まっているレベルであれば、

入浴次第で、かなり楽な生活を送れます。

ただし、症状が出来てる部分は、入浴中こすらないように。

やりがちなのが、爪を立ててしまう事。

キレイな肌の場所と同じ勢いで、体を擦ってしまう事に注意した方が良いです。

別の記事で書きますが、この状態の時でも、シャンプーやボディーソープは使わなくても良いと思います。

シャワーを多投していましたが、これくらいの症状の時からは、私はお湯に浸かるようにしました。

リラックスできるからです。

長く浸かりたい場合は、必ず温度を低めで(絶対に41度以下)。そして、こすらない・・・こすらない・・・

 

全体的にカサカサ・ゴワゴワのレベル

体の表面が全体的に粉がふく感じの症状の時です。

湿疹的に痒みやブツブツが出ている部分は、あまり刺激してはいけませんが、

私の場合、体の表面が粉ふきで、ガサガサするような状況の時は、

体を擦るようにしています。

擦ると言っても、ゴシゴシではありません。優しく撫でるレベルくらいの擦り方です。

 

よく、「擦るなんて、ダメだ!」と言われますが、私が擦る理由は「潤う見込みのない角質を取り除く」という意味です。

お風呂から出たばっかりなのに、5分もしないうちに、皮膚の表面がカサカサして、ひび割れのようになっていませんか?

 

私達の体の皮膚は、入れ変わります。

アトピー肌の私達は普通の人よりも肌の油分が少ないので、カサカサ・ゴワゴワした肌になりがちです。

でも、そのカサカサ・ゴワゴワした上から、乳液だ、保湿クリームだ、一生懸命塗っても、すぐにまた粉をふきませんか?

 

例えで言うなら、家の壁にペンキを塗る感じです。

壁じたいが、ガタガタ・デコボコしていたら、どれだけ良いペンキを塗っても、出来あがりはキレイではありませんよね。

仕上がり良くするためには、壁じたいのデコボコを取ってから塗ります。

肌も一緒。

再生の見込みのない老朽化した肌は、剥がさないと、ケアの意味が無いからです。

 

だから私は、湯船に浸かって、皮膚が柔らかくなったら、手を使って皮膚を擦ってみます。

そこで、無理に強くはダメですが、肌がザラザラしてて、擦る事でポロポロと皮が取れてくる場所は、

柔らかい布で撫でるようにしています。

その時、ボディーソープなどはつけません。

角質を、撫でて落とす!

これをしておくと、お風呂出てからの化粧水や乳液、保湿剤がとてもキレイに乗って、

肌が変わります。

そして何よりも、このように整えた肌は、潤いを保ちやすいです。

大概の場合、夜にお風呂入りますよね。朝、肌を見てください。

けっこうカサツキ、抑えれてます。

これの状況を繰り返していくと、ただでさえも乾燥する冬ですら、カサカサになりにくくなります。

 

最近私は、悪い時でもこの状況で維持出来ています。

部分的に湿疹状態だったり、赤みが ブワァ~ って出る時もありますが、

入浴と出てからのケアをちゃんとすると、悪い状況が短く済むのです。

 

不摂生した自覚のある時、私は入浴を「再生の一歩目」としているんです。

 

健常者に近い肌の時のレベル

ほんとに部分的な湿疹状態とか、前に掻いた部分の傷が若干残ってて、肌の色が沈着してるくらいのレベルの時は、

もうそれって、普通の人ですよね。

スーパー銭湯でも、プールでも、普通に行っても、誰からも変な目で見られる事はありません。

家での入浴も、好きな温度で好きなだけ入れます。

石鹸やシャンプーも、好きな銘柄を使えば良いでしょう。

 

ただし、忘れてはいけません。あなたは「状況が最高に良い時」が今なのです。

本当に肌に問題の無い人とは、ちょっと違う。

だから、おこたっては行けない事もあります。

入浴後の保湿ケア、これだけはして下さいね。

悪い部分が出始めたら、それ以上に悪化させない事もお願いします。

 

季節によって分ける、アトピーのオススメ入浴方法

春・秋

春は「新芽の吹く時期」と言います。植物などは、冬の寒さから一気に芽を出す時。

だから、春は体がムズ痒い。

秋は夏の暑さが落ち着き、過ごしやすくなってきますが、体や肌のコンディションも変わります。

自律神経が機能しにくい私達アトピーは、ここでつまずくケースが多いのです。

夏の皮脂の分泌で足りていた油分に限りが出てきて、肌の調子を崩すのです。

また、残暑がまだまだ強いので、バリア機能が弱くなってから紫外線で攻撃をモロに受けます。

そんな春・秋の入浴、季節が良いからと、手を抜きすぎないようにします。

 

具体的には、春は、まず大気が花粉などで埃っぽいので、髪も洗い流すようにする。

入浴後は冬の保湿ほどはないが、カサカサしない肌状態を作る事。

秋は、紫外線による肌のダメージがある場合、保湿を多めにする。

暑い日・寒い日が一日で変わったりするので、ケアを怠らない事です。

 

アトピーさんにとって「夏」は好きは人とダメな人に別れます。

汗が痒みに繋がる人は、夏悪化します。紫外線で肌もダメージ受けるので、基本的に肌を焼く事はNGでしょう。

夏が大丈夫という人はたぶん、皮脂の分泌が良くなるので、カサカサしなくなるからです。

ただし、汗が傷に反応して掻いてしまい、湿疹を作るケースがあると思います。

私がそうです。

湿疹が出来てしまうと、汗をかくたびに掻いてしまい、段々悪化します。

エアコンの効いている部屋と効いていない部屋の温度差で、体の調子を壊しがちですし、

実はエアコンの効いている部屋が寒過ぎて体自体を壊す場合もありますよね。

話が反れましたが、こんな夏の入浴は、汗を落として清潔にして、余分な皮脂も落とす事です。

また、入浴は着替える機会でもあるので、汚れた衣類をつけない事も重要です。

(洋服だけでなく、寝具も)

入浴後は、紫外線対策として、肌を保湿してください。

紫外線対策品でなくても良いです。保湿するだけで、何もしない肌よりも、バリアは強くなります。

 

冬は必ず入浴してください。

まず、体を温める事。血液の循環が悪いと、代謝が悪いので、肌の入れ変わりも悪くなります。

つまり、傷ついた肌がいつまでも良くならない。

肌の潤いが無いので、角質はちゃんと落としましょう。ゴシゴシ擦らなくても、

湯船に浸かって剥がれてくる皮膚だけで良いのです。

入浴する前に服を脱ぎますが、脱衣所や浴室を温めておく事も良いでしょう。

入浴後のケアが一番大事なのですが、寒い部屋で行うと風邪をひいたり、

ケアがいい加減だったりするので、私の場合は、浴室内で出来る事はしてしまいます。

 

例えば、化粧水は浴室内で塗ってしまいます。

私の場合は全身にたっぷり化粧水を使うので、逆に浴室でしてしまう方が便利です。

よく、こぼすので^^;

 

入浴後、体に何も塗らない人が居ますが、特にアトピーの人、自殺行為ですので、

必ず何か塗りましょう。

 

私は、

化粧水(ドラッグストアで、ヒアルロンサンの化粧水 500mlで、500円くらい)

この後で、

全身にある傷の部分だけに皮膚科で出されたチューブの軟膏

その後に、全身にニベア もしくは、オリーブオイル

で、ケアは完成です。

 

まとめ

症状によって入浴の仕方や、季節によっての入浴の仕方、どうでしょうか。

最初は「めんどいよ」って思ったと思いますが、

やってる内容を見ると、

「あ、これ俺もやってるよ」って事、いくつもあったと思います。

 

それと、私も面倒な事が嫌いな人ですが、

体の調子がよくなってくると、これくらいで良い体がキープ出来るのであれば、

ぜんぜん苦になりません。

 

いや、それよりも自分の体の良いルーティーンとして、今ではやらない方が気持ちが悪い感じです。

入浴のケア用品に関しては、個人の好みもあるので今回特に書きませんでした。

 

私はアトピーの人は、何よりも入浴が大事だと思っています。

だから、好きなボディーソープやシャンプー、入浴剤の匂いで癒されたいと思う人もいると思います。

体の状態に合わせて、自分で相談すれば良いと思います。

 

追伸

ちなみに私は、ボディーソープは使うの辞めました。

シャンプは、3・4日置きで、普段は湯シャン

入浴剤は、保湿成分の入ったバニラ系の香りのするもの

を使っています。

 

 

コメント

  1. […] アトピーの人の正しい入浴の仕方はこれだ!(症状編・季節編) […]