私は物心ついたころからアトピーで、もう40年以上になります。今は症状をコントロールしながら生活をしています。
完治という言葉は使いません。治った!と言い切れるほど、良い時ばかりではないからです。でも、普通の生活はできています。たまに、掻いてしまって汁が出ますが。。。
今回は、私が過去に就職活動や転職活動をした際にあった、アトピーと就職について書こうと思います。
アトピーだと就職が不利になるという事実
工業系の大学を卒業する年、私は周りよりも少し早く活動を開始しました。特に理由は無かったのですが、早く決めることに越したことは無いと思い、解禁されてすぐに就職セミナーに参加しました。
そのうち何社か説明会にも参加し、会社訪問もさせてもらったのですが、採用面談までこぎつけたある会社で、一人の人事の人に聞かれた事があります。
「体調悪い?顔、赤いけど」
少人数でしたが、みんなの前で聞かれた私は、すごく恥ずかしい思いをしたことを覚えています。
「どうしよう、、、気が付かれた」
この時の私は、アトピーが酷くなり始めている時で、就職活動をすることも、本当は辛いくらい、痒い日々でした。
着なれないスーツな事もあり、厚手の生地のジャケットと、緊張からの汗で、身体はムレムレの状態。
説明会中も痒いのを我慢していたので、この担当者さんからの問いかけに、とても動揺してしまいました。
それ以降、まともに話など頭に入ってきません。休憩時間になった時に、先ほどの人事の人が声をかけてくれました。
「大丈夫?辛そうだけど」
私は自分がアトピーである事を伝えたら
「あぁ、やっぱりそうだよね。ちょっとひどいねぇ。辛そうだし」
心配してくれているのでしょうけど、私にとってはジロジロ見られる事が嫌だったのを覚えています。この会社は二次面接が最終面接でしたが、そこに進むことはありませんでした。
そして、他の会社の二次面接でも、同じような事がありました。今のご時世では、基本的人権の侵害や就職差別につながる事項として、面接などで会社側は求職者に対して、聞いてはいけない事があります。
ただ、その項目の中には「既往歴」という項目はありません。私は面接に行った時に、持病などについて聞かれたことがあります。
私はその時、アトピーである事を言いました。見た目でアトピーとわかるような状況だった事もあり、
「あぁ、そうみたいだね。」
解っているよというような反応でした。その会社からは、採用の通知は来ず 履歴書が送り返されてきました。
アトピーで就職すると、会社も自分も不幸
私は、アトピーだから採用されなかったとは、言い切りませんが、やはり世間の会社からしたら、雇ったからには働いてもらわないといけないわけです。
持病や身体的なハンデがあれば、事前にしっておかないと、会社側も受け入れ態勢で困る事もわかります。持病のある人でも十分に活躍できるような体制にある会社は逆に少ないはず。
私がもし、会社の人事を担当していたら、やっぱりその辺りは気になるし、問題がありそうな人の雇用は見送る気がします。
もし、そのことを隠して会社に入っても、アトピーの症状が爆発すれば、仕事できる状況ではない。会社にとっても、自分にとっても不幸でしかない。
実際、就職して一か月もせず、アトピーで働けなくなった
何社か受けた中で、運よく採用を勝ち取った会社があったので、そこに就職することになった。
面接などではアトピーの事は聞かれなかったし、こちらからも言う事もしなかった。
慣れないスーツ、知らない環境、自分の親くらいの年齢の人との仕事、何もかもが気持ちの負担になり、アトピーは悪いほうにか進まなかった。
体中、猛烈な痒みで眠れず、掻き壊して汁だらけ。入社して一か月もせず、ギブアップだった。
入社後一か月もせず、半年間の休業。前代未聞だったようです。その会社には復帰しましたが、結局3か月しないうちに退社することになりました。
ホント、迷惑をかけてしまったなぁと思っています。
アトピーが悪い間は、就職するべきではない
私が就職した年は1990年代の後半。バブルが崩壊した後であったが、一般的には仕事といえば、会社に勤める事が普通でした。
どの会社に入るかで、自分の人生が決まる。良い会社に入れば、一生安泰。そんな風潮があった時代です。
でも、それから約30年経ち、大企業でも怪しい時代になりました。逆に今は、働くこと自体も多様性がある時代。個人で起業したり、ネットだけで稼いだりも普通になりつつあります。
一時期、ネットビジネスは怪しいという風潮もありましたが、成熟した産業になってきた事で、正しいやり方を勉強することが出来ます。(おっと、話が外れました)
慣れない環境に飛び込む事は、アトピーの身体にすごく負担になります。環境が変わり、生活のリズムも大きく変わる。
症状が落ち着いていても再発する可能性は少なくない。増してや、今身体が酷いなら、良くなるような条件はありません。
今、あなたの身体は大丈夫ですか?無理して、頑張って、我慢しすぎていませんか?30年前の私と同じように、とても心配です。
アトピーでも出来る仕事で生きていく
私は、10年くらい前から、インタネットを使った仕事をするようになりました。個人で起業です。ネットの仕事は、今では沢山あります。
私の最初は、自分の不要なものをオークションで売る事でした。それから「せどり」です。安く仕入れた物を、ネットのサイトで売り、その差額が収益という物です。(それを勧めているわけではありません)
ネットビジネスは今はもう、欠かせない業界です。私たちが見ていたTVのCMのスポンサーは今、テレビのCMにかけるお金を、ネット広告に使い始めています。
人が沢山見ているところに、広告を出す。当たり前の事です。
皆がネットを使って、買い物をしたり、便利なアプリを使ったり、情報を検索したりしています。その業界なら、アトピーの私でも十分に、生きていくことが出来ました。
自宅で作業をしているので、車や電車で通勤する苦労もありません。体調の悪い時には、休むこともできます。午後から作業をする事も可能です。
そんな風に稼ぐことが出来る時代になったので、無理して就職することはありません。ネットで仕事をしているというと、怪しいと思っていた私の友人や親でさえも、最近は私に「それって、副業でも出来るの?」と聞いてくる感じです。
アトピーと5Gの時代
もっとインタネットが高速で使える時代が来ます。私たちの生活の中で、ネットにつながる事で便利になる事は山ほどあります。
そうなった時に、すでにネットで商売をしている人は、加速する事になります。だから、私はその時ゆっくり治療に専念できるように、今頑張っています。
インターネットを使った仕事は、アトピーにとって最良である事を
まとめました。良かったら、覗いてみてください。
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