アトピーのステロイド注射と骨密度

アトピーのステロイドと骨密度 アトピーと薬・サプリ

アトピーの治療でステロイドを利用されている人は多いはず。私もステロイドは現在も使っており、とは言え、薬だけに頼らず改善の方法をベースに日々快適に暮らしてはおります。

 

そんな中、私の住んでいる市から、毎年決まった時期になると「健康診断」の案内が来ます。年齢も40歳を超えたので、その案内を利用して毎年、健康診断に行っていて、2年に1度はバージョンアップして「人間ドック」にしています。

 

そして毎回、「骨密度の値が低い」と言われます。「40代男性で、この値は少し悪いですね」と言われるのです。

 

思い当たる節は「ステロイド注射」しかありません。皆さん聞いたことありますか?ステロイド注射の弊害・副作用。その中に「骨がもろくなる」と言うのがあります。

 

不必要に怖がる必要もないのですが、私の事例を基に、正しい知識と正しい利用をしてもらえたらと思います。間違えないで欲しいのは、アトピー治療において、「ステロイド注射」が完全に「悪」ではない! と言う事です。

アトピーのステロイド注射と骨密度

前段でお話した通り、人間ドックでは採血して色々な事が解ります。年齢的にそろそろ色々な病気も出始めるかもですし、初期で解る事で苦痛も治療期間も少なくて済みます。

 

骨密度の件を言われたのは、ここ2回。1年置きに人間ドックをしているので、41歳の時の人間ドックで初めていわれました。

 

「男性にしては珍しいのですが、骨密度は低いですね。食事などで改善してくださいね」と簡単に説明される程度で、ものすごく深刻な言い方ではありませんでしたが、私にとってはビビりました・・・。

 

思いつく事があったからです。私は高校生から大学にかけてアトピーが酷くなった時に通ていた内科と皮膚科と小児科を兼営している町の医院に行っていました。その時された治療が「ステロイド注射」でした。

 

ステロイドの注射は、外用の塗り薬と違い、副作用がかなり出ます。そしてそのことは今から30年前では解らなかった事だったと思います。骨密度もそうです。当時「骨の密度」の話など、世間的に注目もされていませんでした。

ステロイド注射を何の説明もなく打つ医者

外用薬ではほとんど「ステロイドの副作用はない」と言うのが、医者の言う説明です。エビデンスという「証明」がされていて、長い研究や事例を基に発表された正式なものです。

 

その是非に関して今私が言う必要はありませんし、無駄だと思っています。患者としては信用できる部分も、信用できない部分もあるけど、私がそれを解決できる問題ではありません。

 

ただし、ステロイド「注射」に関しては、いくつもの症例と使用上の注意などが出ていて、現代では医師も注意を払っています。病院で希望しても、よっぽどの強い炎症などが出ていないと、「必要ないでしょう。外用と抗ヒスタミンで対応しましょう」と言われるはずです。

 

30年前は、そうではなかった。痒いと言えば注射し、最強レベルの薬を外用で出す。それが当時の治療方法で、インタネットも無い時代では、患者同士の情報も無く、任せっきり、言われるままの治療でした。

 

患者側の選択肢が無い状況で、私はステロイド依存症、いや、ステロイド中毒だったと思います。

段々と効果が無くなる恐怖

出された薬を、ちゃんと塗る。ただ、それをやっていても、効いている時間が短くなり、治るまでの時間が長くなり、「あれ?なんか前よりもあんまり身体良くならないな」と思っていたのです。

 

病院でそれを言うと、「じゃぁ、今日も注射しとこうか」。2か月に一回だった注射を、今月も打つことになしました。そして、2週間に1回、更に毎週打つようになった。

 

痒い、赤い、肌ボロボロ、そんな状況で私は高校を卒業し、大学に進みました。しかし、若い時代は楽しい事が優先で、生活も食事も規則正しくなんてありません。

 

でも、体は悲鳴をあげて私を強制的に立ち止まらせます。全身が鬼のように真っ赤になり、体液がにじみ、気の狂うような痒みで、私は廃人になりました。これ以上の話は思い出したくないのと、きっと読んでいる人には想像がつくと思います。

ステロイド注射による治療の良い点

散々怖さを言っておいてなのですが、ステロイドの注射をする事には大きな利点があります。私のように時代が悪かった事もあります。情報や事例が当時は無かった。

 

今きっとステロイドの注射を使う場合は限定されます。そしてそれは、ものすごくアトピーが爆発している時だと思います。ステロイドの良い所は、「炎症を止める即効性」です。

 

その部分を利用し、悪い状況を長引かせない。そして計画的に使い、身体を良い状況に一気に上げる事です。怖がる必要は無いのです。

 

私は脱ステも経験があります。ステロイドの怖さを感じて「もう絶対ステロイドは嫌だ!」と頑なに拒否をしましたが、結果的に別の皮膚炎を併発し、もっとひどい状況になり死にかけました。

 

悪い状況が続くと、皮膚感染を起こして、取り返しがつかない状況にもなります。何でもそうですが、説明と計画をちゃんと立てる事で、安全の確保は出来ます。思考停止の治療ではダメで、主体的にあるべきです。どんどん意見は言えばいい。

ステロイド注射の影響を受けた私の骨

影響を受けた(だろう)私の骨ですが、骨密度が低下しているからと言って、日常生活で、ぶつけただけで「ボキッ」と折れるとか、キシキシ骨が痛むとか、そんな事はありません。

 

もちろん私が70歳80歳になった時にはわかりません。折れないまでも、変形やひずみが出るかも知れない。

 

でも、そうならない為に、今出来る事もあります。健康体な生活や食事に気を付ける事で、骨は修復します。肌も同じ。悲観する事も今焦ることもない。

 

私はインタネットやSNS、YouTubeを使って色々な人や情報に触れていて、そういう事にアンテナを張っています。

 

アトピーの治療は暗いイメージだったのですが、ここで色々な人と接する事で、必ずしもそれだけではない事に気が付きました。今では仲の良い人同士、リアルに会ったりして活動の幅を広げている人も大勢います。

 

機会があれば、私も参加したいと思っています。だって絶対楽しいでしょう。苦労を分かり合えるもの同士です。お互いの治療方針は症状や環境、金銭的な問題で違ってきます。でも、戦っている者同士たたえ合える。

 

こんな事は30年前は無かった。少し未来が開けているのかも知れません。

最後に

私の場合において、ステロイド注射が骨に影響するという確証は出ていません。しかし、私としては考えられる要素はそこしかありません。家系的な話でも、私以外その指摘を受けたものもいません。ずっと実家暮らしで食事や水など、同じ環境の姉もその指摘を受けていません。

 

そして、ステロイド注射の骨の関係は、現代において色々な研究機関・医療機関でも言われています。「骨粗しょう症」という言葉を聞いたことがあると思います。

 

以下、ステロイド注射と骨粗しょう症に関する資料やサイトです。

東京女子医科大学 膠原病リウマチ痛風センター

ステロイド骨粗鬆(そしょう)症 - 東京女子医科大学 膠原病リウマチ痛風センター
東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターは、リウマチ性疾患に悩んでおられる患者さんに専門的な医療を提供する日本で最大の施設です。

日本内分泌学会

一般の皆様へ|一般の皆様へ|日本内分泌学会

 

とはいえ、その原因がわかったとしても、今の自分は変わりません。変わるのはこれからの行動次第。前を向いて歩いていきます。

 

私の治療方法も発信しています。あなたの治療方法を決める参考になればと思っています。

2020年 アトピーの治し方 10選

2020/05/29更新 世間に色々あるアトピーの治療法から、私が選んだ10選。この組み合わせで、アトピーが良くなります。コントロールできるようになれば、楽に快適に暮らせます。

 

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