アトピーの色素沈着について

アトピーの色素沈着 アトピーと薬・サプリ

私の今の一番と言ってもいい悩みの一つに、色素沈着があります。見える部分だと特に気にあります。アトピーの痒みをコントロールできるようになったら、こんな問題を抱えるようになったのですが、同じ悩みを持つ人が多いので、今回ブログを書きました。

 

色素沈着を早く治したいと思っている人で、でもこの症状の原因をよく知らないという人にはためになると思います。私個人での悩みが深い分、医者にもしっかり聞いた事もまとめてみました。

アトピーの色素沈着とは

長期でアトピ―の湿疹や炎症が出てた場所で、炎症が治まった後に黒ずみが残った肌の状態をの事を「色素沈着」といいます。炎症の範囲が広かったり、掻き壊した度合いによって、色の濃さや範囲にちがいがあると思います。

 

顔に出ている部分と、首に出る場合で、黒ずみの様子が違ったりもします。私の場合は、首に出る色素沈着は帯状になってて、「さざなみ状色素沈着」と言うそうです。

 

全体的に黒い顔のおでこの部分と違って、”まだら模様”になっていて、垢でも溜まっているのかと思っていましたが、色素沈着だっとのだと知りました。

アトピーの色素沈着の原因

火事の時、燃えたあとに炭が残るのと同じで、肌も炎症が起きていた時間が長いほど、その範囲に応じて黒く跡がの残ります。もともとの肌が白い人や、皮膚の薄い場所の方が、跡が目立つ気がします。

 

また、摩擦によって肌を傷つけた場合などにも色素沈着は起こるようです。そういえば、転んで出来たヒザのけがとか、カサブタになって治っていきますが、最初のうちは浅黒いですよね。

 

私の場合、一番目立つ色素沈着の場所がデコルテや首、その次が顔になります。思い起こせばその部分は炎症が酷く出ていた事と、激しく掻き壊した事を覚えています。

 

炎症が治まった後も、首の”ささなみ状の黒ずみ”は、汚れているのだと思っていたので、かなりの期間ゴシゴシと強く洗っていました。摩擦で余計に広げてしまったのだと後悔しています。

色素沈着の誤解

よくステロイドを使用したから色素沈着をしたと思っている人がいますが、違います。どちらかと言うと、ステロイドは色素を薄くする作用があり、逆に肌の色が抜けてしまったという例もあるようです。

色素沈着をどう治すか

肌に残る色素沈着は、治すのに長い時間がかかります。しかし、方法は色々あるようです。気にしない人であれば、そのまま放置で年単位で消えていくようですが、悩んでいるのでこのページに行きついたと思いますので、自然放置よりは早く治せる方法を、ご紹介します。

 

①炎症を治す

先述のように炎症の跡が黒ずみになっているのですが、実はまだ炎症がくすぶっている場合もあると思います。

 

薬を止めるとまた痒くなってアトピーが出る場合です。まだしばらくは治療を続けた方が良いと思います。軟膏治療の人もいれば、保湿治療の人もいますが、病院で相談してください。

 

「黒ずみの対策をしたい」というのと「何もしないと3日ほどで痒みが出てくる」という件を必ず言う事です。

②レーザー治療

原理的な話をすると、肌の黒ずみである部分を焼くという処置や、周りの細胞に刺激を与え、代謝を促す感じです。

 

私はまだこれは経験したことがありません。方法として確立はされているようで、機材を持っている病院で受けることが出来ます。実費になるので、5回で10万円ほどだと思います。民間の美容系の所もありますが、医療系の方をおススメします。

 

レーザーの強度の問題や、機種の違いもありますが、何よりも私たちはアトピーなので、医者の判断を必要とする事が多いからです。

 

処置の間違いで辛い思いをするのは私達です。医療の判断がちゃんと出来る場所でないと怖いと思います。

 

期間的には一番早く黒ずみは治るのでしょうが、費用がかかるのが難点ですね。ただし、女性はお金がかかっても早く良くしたいと人は多いので、どうしてもの人は、診察やカウンセリングを受けられたらいいと思います。

 

ちなみに、効果が感じられなかった場合もあるし、逆に刺激になって悪化したという人も当然います。そういう場合はやっぱり、①のまだ炎症が残っていた可能性がありますよね。

③ピーリング

私はこれには反対派なので、やった事はありませんが、色素沈着の部分を削るという処置です。皮膚の表面の削れる部分にのみ黒ずみが残っている場合には良いのかも知れません。

 

私の場合は、表面ではなくまだ真皮の部分であったのを、外からゴシゴシしてしまった事があるので、意味が無かったどころか、悪化させた経験があるので、素人判断は危険です。

 

肌のどの部分(どの層)に黒ずみがあるのかを、ちゃんと診てもらった方が良いと思います。ピーリングが出来る施設はあるのですが、アトピーでの色素沈着である事をちゃんと伝えて、ピーリングで削れる部分であるのかを判断してもらうう必要がありますので、最初はやはりカウンセリングを受けてください。

④ビタミンC接種による新陳代謝

「シミを中から綺麗にする」などのCMを見た頃がある人も多いと思いますが、この原理です。肌はターンオーバーといって、細胞がだんだん入れ替わります。

 

細胞分裂を繰り返していく事でシミが消えていきますが、シミに対して効果のあるビタミンCを積極的に取り入れてあげる方法です。医学的な根拠から考えると、ビタミンCはシミの原理であるメラニン色素の除去に効果があるので、帯びなう事で効果があるとされています。

 

ビタミンCをサプリで摂る飲むタイプと、外用で塗るタイプがあり、実は賛否両論です。

 

サプリで飲むタイプで使われるビタミンCは「水溶性」のものと「脂溶性」の2種類があります。水溶性のものは、不要になったものは尿として排出されます。水溶性であるので、肌への効果がマイルドだと言われています。

 

脂溶性の場合は、体内に蓄積されるので、用法用量がとても重要です。副作用があるとは言われていませんが、蓄積されることを考えると、肝臓とか腎臓への負担があるのだと思うので、用量を厳守する必要があると思います。

 

水溶性のものであっても、最近は胃酸の影響を受けにくい仕組みや、腸からの吸収率の良いものもあるので、どちらを選択されるかは個人の判断です。

 

サプリでの摂取自体がめんどうで続かない人もいるので、市販で売っている簡単なサプリとかでやってみるのが良いと思います。

 

外用のビタミンC入りのクリームや美容液ですが、こちらは美容分野で非常に沢山の商品が出ています。ただし、美容の分野と言う事で、効果のほどが広告宣伝の歌い文句ほど無いものもあります。

 

ちなみに、私の首の”ささなみ状の黒ずみ”で、ビタミンCでの内服・外用について皮膚科で相談しましたが、先生の反応は微妙でした。先生にもよりまずが、目に見えてハッキリとわかる効果が出るには、かなりかかるそうで、その前に次の炎症が来たら意味が無いと言われました。

 

アトピーの人の場合、炎症を継続させない事が重要なので、黒ずみの元になる炎症を起こさない方に注意したほうが良いのかなと思いましたが、とはいえ、今あるシミにビタミンCは、やらないよりは原理的には効果あるという事です。

⑤タクロリムス(プロトピック軟膏)外用薬

ステロイドと並ぶ、アトピー治療の「標準治療」で用いられる外用薬です。1993年に世に出て既に27年経過しました。その間の大きな被害が無い軟膏で、ステロイドのように皮膚を薄くするとか、血管を浮きだたせるとかが無いので、嬉しいお薬です。

 

肌の荒れ具合によってはかなりヒリヒリして痛むのですが、顔のおでこが赤みだけどうしても治まらず、ステロイドを使うと肌が薄くなるのと感じていたので、処方して貰ったのですが、翌日に赤みが引いたのでびっくりしたのを覚えています。

 

このタクロリムスは、実は黒ずみにも効果があるそうです。原理は、元々タクロリムスもステロイドと同じ「抗炎症剤」なのですが、免疫抑制剤なのです。免疫を抑制すると聞くと怖く感じる人も居ますが、アトピーの反応は元々、アレルギー反応が過剰に出る事で起こるものです。

 

 

過剰に起こる事で、自分を自分で攻撃し、痒みで傷つけているので、過剰反応を局所的に抑えるために、外用で部分的に塗っているわけです。その免疫抑制と言うのは、アレルギー反応だけでなく「メラニンの生成」の部分にも働きます。

 

メラニンを出す機能も、身体にとっては意味があってしている事です。でも、それすら過剰に働いているので、免疫抑制剤であるタクロリムスを使うと、シミの元が出にくくなるわけです。

 

ステロイドは、体内に吸収される範囲は、塗った部分全体から体内に入ります。正常な肌細胞にも免疫の抑制をしてしまいます。それに比べてタクロリムスは、炎症している細胞からしか入らないので、長期間の使用でもステロイドのような副作用は無いと言います。

 

私は皮膚科で④のビタミンCの内服・外用の相談をした時に、実は⑤のタクロリムスの使用を説明されました。医者的にはこちらの効果の方が、私達の悩みである「黒ずみを早く取りたい」に応えれるという見解なのだと思います。

まとめ

タクロリムス(プロトピック軟膏)外用薬に関しての、もっと詳しい事は今後ブログで書く予定ですが、色素沈着は見た目でとても気になるものです。見える部分だけでも良くしたいという私達アトピーの願いでもあるので、気にある方法がある場合は、やってみてはいかがでしょうか。

 

上手な解決策を、個人個人で見つけられる事を願います。ちなみに、私はステロイドを使う治療をしていて、シミにも良いと言われるビタミンCを内服サプリで摂っています。ステロイドの使用が副腎に負担になるのですが、副腎はビタミンCを一番消費する臓器なのです。

 

シミにも良い、副腎にも良いのであれば、使わない手はありません。これについての記事は以下にまとめてありますので、気になる人は参照ください。

 

アトピーでステロイドを使いすぎているか解る方法と、弱った副腎機能をもとに戻す3つの方法

自分がステロイドを使いすぎていないかを副腎の状態をもとに解説しました。ステロイドが効かなくなる問題や、ステロイド依存症状を和らげるために「副腎機能の回復」は必須です。方法も3つ紹介します。

 

アトピーの副腎を強力にバックアップするサプリメント5選

サプリメントを使った副腎の機能修復についてまとめてみました。アトピーの人に重要な「自前のステロイド」生成するのは副腎です。副腎が正常なら、外用のステロイドを塗る必要がなくなります。

 

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2020/05/29更新 世間に色々あるアトピーの治療法から、私が選んだ10選。この組み合わせで、アトピーが良くなります。コントロールできるようになれば、楽に快適に暮らせます。

 

 

 

 

 

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