アトピーの人の免疫は狂っているのか

アトピー症状

アトピーの人で免疫の事を気にする人は多いと思う。

 

実際私も気にしていて、自分のアトピー治療をしていく過程で、いろんな勉強をしていますが、免疫はかなりの確率で登場します。

 

つまり、アトピーにとって「免疫」は関係が深いと言う事です。

 

そして、非難されることは承知の上でお話すると、アトピー性皮膚炎の人の免疫は狂っています。

 

今回のブログは、なぜアトピーの人の免疫が狂っていると言うのかと、どうしたら良いのかを解説します。(免疫って何?に関しては、今回は解説しません)

 

免疫機能を整える事でアトピーが改善するケースがあるので、紹介します。

なぜアトピーの人の免疫は狂っているというのか

免疫が狂っているからと言って、私やあなたの人格が否定される訳ではありません。尊厳が下げられたり、差別を受けるものでもありません。

 

日本に生活している人であれば、正直アトピーでなくても、免疫機能が狂っている人は大勢います。もはや1億総免疫不全時代です。

 

生活が出来ないくらい、身体に不調が出ている時であれば自覚もあるけど、問題なのは免疫の低下が自覚症状として、表れにくい事が、自体を大きくします。

 

風邪をひいてから「あ、抵抗力が落ちてたのかな?免疫力が下がってたかな?」って思うくらい。風邪程度ならまだ回復も早いでしょうが、ガンなどの場合、取り返しがつかない状況も出てきます。

ではアトピーの場合は、免疫が働いていないのかと言うと、実はそうではありません。免疫が働いていないのではなく、過剰なのです。

アレルギー反応は免疫異常ではない

アトピーは、アレルギーに分類されます。

  • 花粉で目が痒く、充血し涙が止まらない
  • 同じく花粉で、クシャミや鼻水が止まらない
  • ぜんそくで、息が苦しくて眠れない

これらの症状は、アトピーと同じ、アレルギーの反応です。

 

でも、この症状は、身体の反応的には正解であり、「異物」を感じ取るためのセンサーは、正常です。

問題は「過剰に働きすぎる」ここにあります。アレルギー反応というのは、身体の防衛反応でもあるので、反応自体が悪い物ではなく、免疫機能が狂っているので、過剰に働いているのです。

 

後でお話しますが、免疫とセットで出てくる事が多い「自律神経」とか「交感神経・副交感神経」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。

 

免疫の狂い = 自律神経失調症

 

何でも病名を付けたがる日本人ですが、こう位置づける医者は少なくありません。

免疫が狂った原因

考えられる原因は、数え上げたらキリがありません。エビデンス的なデータも出ていますが、そんな事を持ち出すよりも、ここはみんな感じている感覚が正しいと思います。

 

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 食生活のバランス崩壊(栄養不足・栄養過多)
  • 運動不足
  • 薬害
  • 環境問題

 

人間は、便利に生きるために、捨ててきたものや、犠牲にしてきたものが沢山あります。きっと私達アトピーは、その影響を皮膚という目に見える形で知る事が出来る人達なのだと思います。

 

そう考えると、皮膚に出ない人が良いかと言えば、そうとも言えないのかも知れません。

 

自分が原因の問題もあるし、自分以外が原因の問題もあるし、社会的問題もある。あなたは自分が何が原因ぽいなって、ふり返った事ありますか?

免疫を正常に戻す方法

免疫は、自分で意識して制御できるものではありませんよね。意志や気持ちとは、完全に別であり自立したもの、だから「自律神経」です。

 

この自律神経が、おかしくなった状態を「自律神経失調症」と言ったり、「自己免疫疾患」と言ったりします。

 

症状による病名の診断は、医者次第です。

 

重要なのはここの整え方ですよね。自律神経の不調は、交感神経と副交感神経のバランスが悪いのでここを正します。

方法は・・・

 

①規則正しい生活

②バランスの取れた食事

③過剰なストレスからの回避と発散

 

こういう、どこででも言われているような事に行きつきます。

 

免疫機能と、自律神経(交感神経・副交感神経)などに関しては、私はTwitterのフォロワーさんから教えてもらった、本を買いました。

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https://twitter.com/mimou9121/status/1292332834816790528

①規則正しい生活

私はこれが、なかなか出来ていません。生活のリズムがバラバラ。徹夜して記事を書いてる時もあるので、昼間に寝ていて、起きたら夕方だったって事がよくあります。こうなると、もう規則正しいとはほど遠く、24時間という時間の感覚すらおかしくなります。

 

私のような生活ではなくても、夜にお仕事をしている人もいると思います。では、そんな人はどうしたら良いかというと、過去に私が医者と本で教わった中に、「朝起きて夜寝のるが、正解ではなく、その人なりのリズムを作る事が大事である」というのがありました。

私の場合、寝る時間のバラツキがヒドイので、毎日起きる時間と寝る時間を決める。これだけでも随分リズムが掴めると思っています。この記事を書いている時は2020年の12月。来年はここの改善を目指します。

 

あなたは、どんな取り組みをしていますか?

②バランスの取れた食事

アトピーの人の中には、特定のものを多く食べると、湿疹や痒みが出る人がいます。私もそうです。その問題もさることながら、バランスの良い食事をするという問題もありますよね。

 

片寄った食事を続ける事で、逆にアレルギーになるという研究結果が出ていたり、アレルギー物質を避けるばかりではなく、慣らすために取り入れる方法があったり。

 

除去食・代替え食に取り組む一方、保存料や人口甘味料や油を意識する人もいます。

身体に害のあると言われる要素を意識して無農薬の食材にこだわる人もいれば、サプリで必須栄養素を補うなど、トータル栄養量にこだわる人もいます。

 

どれも正解なのかも知れませんし、それがすぐにアトピーに効果が出ない人もいます。でもこれだけは言えるとすれば「食事はバランスが大事」だと言う事。これは特別高いお金をかけなくても、見直す事もできる事です。

 

私は基本、和食中心。最近は小麦を減らしたり、白砂糖を減らし、タンパク質を多く摂るようにしています。これは自分の身体を観察していきながら、その方が私には調子が良い事がわかったからです。

 

自分の観察は超大事。調子を崩した時には、いつもここを思い返しています。あなたにも、食事のバロメーターありませんか?

③過剰なストレスからの回避と発散

ストレスの測定器があったら欲しいですよね。私たちアトピーは、きっと普通肌の人よりも、何倍も何十倍も、肌ストレスと精神的なストレスを感じているでしょう。

 

肌のケアに関しては、個々の状況や方針の問題なので深堀しませんが、精神的なステレスに関しては、目で見えないので「緩和」や「リセット」が出来ていない事も多いと思います。

 

特に仕事のストレスは、収入を得る為に耐えている人はほとんどだと思います。そのストレスから解放されるのは「ストレスから逃げる」か「ストレスを緩和する」しかありません。

多くの場合、ストレスから逃げる事が出来ない。だから「緩和」が大事ですよね。

  • 好きな映画を見る
  • キレイな景色を見る
  • 好きな人と話す
  • お風呂に入る
  • 音楽を聴く
  • のんびりする
  • 寝る

ストレスの解消方法もいっぱいあります。普段から頑張り過ぎのアトピーさんです。好きな事、リラックスできる時間をちゃんと作る事は、とても大事ですね。

最後に

自律神経や免疫機能が正しく働く。その事はアトピーだけでなく体の自己治癒能力を高める事になり、結果的にアトピーへの良い影響も出ます。

 

狂ったものを一瞬にして改善するものはなく、結果が出るのもジワ~っとです。

 

アトピーの人は、健康に関して意識も高いので、既にいくつもの取り組みをしていたり、色々ある中で取捨選択をして、自分に必要な事をわかっている人が多いと思います。

私は今年の夏から、新しい治療を始めました。デュピクセントです。しかし、この新薬でどれだけ体が良くなっていっても、根本が悪ければそれは対処療法に過ぎません。

 

身体からの声をよく聞いてあげる。自分の身体をもっと診てあげる。それを忘れては、アトピーの完治など程遠いと思います。

参考文献

関連参考文献として、日本アトピー協会のページより「免疫異常と遺伝」に関して記事があるので、紹介します。

免疫異常を起こしやすい体質が遺伝します

遺伝的要素|特定非営利活動法人日本アトピー協会

体外からの異物を排除し体内の状態を安定させる働きが「免疫」で英語ではImmuneイミューンと云います。

異物は必ずしも病原菌のような「悪玉」ではなく、からだに良いはずのものも初めは「異物」と判断し「気をつけよう」と警告の信号を発します。

次に同じ異物が入ってきた場合はからだに良いものか、悪いものかを選り分けて、悪いものだけを阻止するため、熱をだしたり、血流を盛んにして排除を早める働きをします。

悪い物質として選り分けられるものは病原菌のほかは高分子たんぱく質で「分子式」で記した場合長ったらしいものとなるとされています。

免疫の仕組みはとても複雑ですが体の「防衛機能」ですからしっかりと機能していないと不健康状態になります。

 

アトピーの遺伝に関する記事↓

アトピーアンケート!遺伝の結果は?皮膚科医の意見と、遺伝に備える5つの思考と行動

 

 

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