アトピーの症状はいろいろあれど、皆さん共通して言える事は「痒い」という事ではないでしょうか。
そんなアトピーの痒みですが、夏にひどい人と、冬にひどくなる人がいます。いったい何故でしょうか。
その違いを知る事で、あなたのアトピーの痒みが、何が原因なのか傾向をつかむことが出来るかも知れません。
アトピーが夏に痒くなる人と冬に痒くなる人の違いは何?
私のTwitter仲間には、夏に悪くなるタイプの人と、夏は調子が良いという事が居ます。
私自身は、夏は調子が良いのです。乾燥する事で痒くなる私にとって、体から出る汗は自己保湿になり、とても調子が良いのです。とは言え、汗をかく事でそれが痒みになって調子を悪くする人が居ます。
逆に、冬に調子を悪くする人がいます。先述のように私がそのタイプ。体から粉をふくように、落屑がおきます。フリースのような生地の服を、体に直接着ようものなら、そのフリースには、細かい皮膚がついてしまいます。
それどころか、フリースの化学繊維が肌にチクチクと刺激になり、痒くなる場合があって、肌着選びにはとても神経を使います。
保湿をする事で、肌への刺激を避ける事もできますが、もともとが乾燥している状態ですので、冬場は毎日全身を保湿する必要があり、保湿剤への経済的な負担も多くなります。
それぞれの原因
夏に悪い人の原因
夏は高温多湿になります。どうしても汗をかきます。その汗が刺激になっている場合が多いです。自らの汗が原因とは信じられないと思いますが、二つの要因が考えられます。
①衣類からに付着した洗剤や柔軟剤の成分、花粉や黄砂などの異物が、汗によって溶け出し、肌に刺激になっているパターン
②汗をかく事で、肌の表面に居るカビ(マラセチア)の分泌物と反応して、悪さをするパターン
この2つが考えられます。
冬に悪い人の原因
私の例で挙げたように、乾燥によるものが大きいです。水分がどんどん抜けていってしまいます。2つの要因であります。
①肌のバリア機能が弱いので、角質層から容易に真皮に異物が入りやすい
②寒い時期なので、運動量が減り血のめぐりが悪くなります。血流不足によって、細胞に栄養が行き届かず、代謝がわるくなる。傷ついた肌の入れ替わりが遅くなります。
夏・冬の対策法
夏悪い人の対策方法と注意点
汗をかく事が引き金になっていますので、汗をかいたら、小まめに拭いたり洗ったりが、対策になります。
なお、汗を拭く際は、制汗剤などを使うよりは、拭き取る方が良く、可能であればシャワーなどで流す方が良いと思います。
最近の夏は、尋常ではない暑さで、何もしていなくても脱水になりやすいので、水分補給が必要です。汗をかきたくないからといって、水分補給しないと、熱中症による問題がありますので、水分摂取を優先してください。
汗をかかないよりも、汗をかいた分、抜き取る・洗い流す対応をしてください。皮膚表面の常在菌を無くす事はできません。肌表面の殺菌を目的として、過度の消毒やブリーチ風呂などをする人が居ますが、医師の指導などが無いと悪化するので、常在菌対策はやらない方が良いです。
冬悪い人の対策方法と注意点
一番の対策はやはり「保湿」になります。本来肌は自ら潤わなければいけません。根本に戻る目的で保湿をしない!という選択をする人もいますが、それには段階があると思います。
保湿しない事で一番怖いのは「感染症」です。バリア機能が壊れている肌は、外部からの雑菌の侵入や繁殖により、簡単に感染症にかかります。
脱ステ脱保湿の治療で有名な阪南中央病院の佐藤先生の治療のメインは、感染症の対処です。ステロイドを抜くための治療では脱保湿とセットで治療をするのですが、感染症のリスクを一番優先します。
つまり、感染症の予防を考えずに、脱保湿はありえないという事です。私も経験があり、案の定感染症であるヘルペスにかかり、重症化。入院する事になりました。
最低限の肌バリアが出来るまでは、保湿をしてあげる必要があると思います。話が反れてしまいましたが、冬場に悪化する人は、乾燥による外部からの刺激が肌を悪化させていますので、保湿が必要と思われます。
また、血行を良くするために、運動やマッサージなども良いと思います。
最後に
夏場や冬だけでなく、季節の変わり目や花粉や黄砂の時期で、アトピーが悪くなる人が多くいると思います。
医者からの指示や、投薬、独自の方法や生活環境の整備などでいろいろな対策をされていると思います。
その自分なりのアトピー対策が年間を通してつかめるようになれば、アトピーであっても比較的楽に過ごすこともできると思っています。
また、対策をしていく中で、自分が更に調子が良くなるような秘策もつかめるようになると思います。
食べ物や運動、睡眠など、自律神経や免疫を正常に機能させることが出来るようになれば、それがアトピーの根治なのかも知れません。
ご質問などあれば、ご連絡ください。アトピーに関する相談も、受け付けています。医師や医療関係者ではわからない、患者としての意見の交換が出来ると思います。
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