激論!アトピーに保湿は良い事か

アトピーの保湿必要か 摩擦対策

今回は「保湿」の話を取り上げました。私の周りのアトピーさんだけではなく、世間一般的な人にとっても、「保湿」というのは、日常的に行われるケアです。

 

季節の変わり目や、乾燥の時期になると、CMでも沢山の宣伝が流れます。それだけ受容り、それだけ悩んでいる人が多いという事です。

 

アトピーであればなおさら、この時期に乾燥によって悩む人は多いと思います。私もそのうちの一人です。しかし「保湿」という行為が本当は良い事なのかを問われる場合があります。

 

アトピーの人は特にその情報に対し敏感で、時々論争になる場合があります。ちなみに私は「保湿する派」です。

アトピーに保湿は良い事か

この結論に関しては、どっちでもよいというのが答えです。

 

ここまで読んで「なんだよ・・・」と思われた人はごめんなさい。ただし、この答えにはちゃんとした理由もあります。

 

あなたが今「保湿する派」なのか「保湿しない派」なのかもありますが、結果的に心地よく生活できるか”が重要です。だからブログの後半では、それぞれ立場で少しでも「心地よく生活する方法」をまとめました。

 

どこかの病院の大先生が、「保湿派絶対だめだ!」と言われると、軍隊のようにそれに従う。私も以前そうでした。保湿の件ではありませんでしたが、「あれだダメ!これはダメ!」制限だらけの生活を送りました。楽しい事や友達付き合いを我慢して。

 

結局どの道を進むのか判断するのは「あなた」です。先生が診察であなたを判断するよりも、自分で自分の判断をするべきです。

 

あなたが、保湿する派でも、保湿しない派でも構いませんが、何を思ってそれを決めるかが一番重要なのです。言われたまま、何となくなるから中途半端になり、アトピージプシーになるのです。

 

では、保湿する・しない を、どのように判断したらいいのでしょうか。私の今までの治療経験や、医療の情報や、民間療法などを踏まえて、保湿をするメリット・デメリットをお話しますが、「保湿しない人の理由」はシンプルですので、それを先に解説します。

保湿しない人の理由はシンプル

普通の肌の人・乾燥していても気にしない人は除外します。「乾燥していて、それを気にしているのに、あえて保湿しない人」の理由は「人間の本来の保湿機能を阻害したくない」という意見が多いです。外部からの保湿は「本来の身体が自ら潤う機能を邪魔する・弱体化させるから」というものです。

 

この考え方は、間違ではありません。本来人間は、肌に適量の皮脂と水分があり、肌表面の角質もあるため、外から保湿を行う必要はありません。

 

また、皮脂や水分のコントロールは、体内ホルモンにより調整されていて、身体を守る免疫機能のおかげで、私たちは意識しなくても守られています。

 

体内ホルモンの生成には腎臓が作用しますし、免疫機能は腸、栄養の分解や解毒作用は肝臓が行っています。それらの機能が順調に働く事で、身体は自分で「治癒」していきます。

 

保湿しない人は、その体の「治癒」機能を、保湿することで邪魔したくない人だと思います。その考え方は間違ったものではありません。アトピー治療の有名な大病院の先生も言われています。

 

しかし、自然治癒力が上がり、自らの力で保水される身体になるまでの時間は、不明です。いつまでかかるか分からない回復を待つことになります。

 

保湿しない治療法は「乾燥による苦痛」をどこまで耐えれるかの、忍耐の問題と言っても良いと思います。私はそれには耐えられませんでした。自分の身体の荒れ方と、痒みと傷の痛みに耐えることはできませんでした。

保湿しないデメリット

●傷が増える

●かゆみ・痛みが激しい

●見た目で精神的に落ち込む

●生活に影響が起きる場合がある

 

関連記事としてご興味あればどうぞ ↓

アトピーが脱ステ・脱保湿するとどうなるのか」 → リンク 

 

適切な指導を、すぐに受けられる環境に居る人は、「脱ステ」と共に「脱保湿」に取り組まれるます。でも、普段の生活に戻り、また悪化を繰り返す人も多いのが現実です。

 

保湿をしなくても自分で潤いたい。本当の理想はそこです。でも、現代の生活でそれが出来るのか。またそこを求める必要があるのかを個人で判断する必要があります。

 

保湿しないと判断した人に、私の経験から、少しでも心地よく過ごす為のポイントを記載します。

保湿しなくても心地よくするポイント

●温度・湿度の管理をする

●肌ざわりの良いものを着る

●水分摂取をする

●運動をする

 

次回、詳しく掘り下げたブログを書きます。

アトピーで保湿をしなくても、心地よくする4つ方法」 → リンク

保湿するデメリット

「保湿しない」に関して先に書いたので、構成上わかりやすくするために、「保湿する派」のデメリットから書きます。

場当たり的な対応で根本治療ではない

「保湿しない(したくない)人の理由」に書きましたが、私達の身体は「治癒能力」があり、本来は何もしなくても整うべきもの。

 

身体が悪くなったら、十分に休み、必要な栄養を取り、体力を付けることで、回復させていく。そういう流れです。

 

保湿という作業は、治療やケアとして扱われていますが、本来の姿ではないですし、過度な保湿は回復能力を阻害します。いざ保湿しなくなった時に、もっと悪化する事を気にされる人もいます。

保湿に神経質になる

一部の人に保湿魔がいます。カサついていると大慌てになります。保湿派の私ですら「行き過ぎでは?」と思うほどで、私は「保湿魔」と言っています。けなしているのではありませんが、神経質になりすぎて、心が病んでいる気がします。

 

でも私は、その人の気持ちが良くわかります。カサつきが「怖い」のです。怖さというのは逃れたいものなので、過敏になりますよね。

お金がかかる

保湿剤には沢山の種類があるのと、万人に合うものではありません。同じ人でも時期によって合わなかったり、出ている症状によっても変わってきます。

 

季節・塗る場所・症状の具合が違うだけで、何種類もの保湿剤を用意している人がいます。

 

そして「これだ!」という物は、けっこうお金が高い。スキンケアに月5万とかかけている人が居てビックリしました。きっとその組み合わには意味があり、本人が使い心地が良かったベストセレクトだったと思いますが、それにしても高いです。

保湿するメリット

では、保湿するメリットは何でしょうか。私自身「保湿する派」ですので、ポジショントークをして保湿剤を売りたいとか、ステマは一切ありません。

 

なぜなら、保湿剤は種類によって「合う・合わない」あるので、私のおススメがあなたへのおススメではないからです。使ってみるしか解らないでしょう。

 

では、保湿のメリットです。

肌が傷つきにくい

肌の表面は外部からの刺激から守るために「角質層」というものに覆われています。皮膚表面の事です。その角質層の下に表皮があり、皮脂というものがあります。

健康な肌

健康な肌は、それらが整っているので、外からの刺激にも強い肌になります。外からの刺激とは、摩擦やホコリ、花粉、衝撃などもそうです。爪でひっかいた時の傷も、健康な肌のほうが付きにくい。つまり「強い肌」です。

 

強い肌の理由が、肌の細胞にある「脂と水分」のバランスが良い状況。乾燥するという事は、水分や皮脂のバランスが悪いので、保湿で補ってやる事で、簡易的に「強い肌」を作っていると言えます。「簡易的」ですが。

 

見た目が良い

人は見た目ではありません。人の尊厳に見た目は関係ありません。人格にも関係ありません。しかし、見た目で判断される場合が多いです。私は元同僚にその見た目から「とても不潔な人だ」という扱いをうけました。

 

私は見た目をよくするために、保湿をしている部分もあります。本音を言うと、アトピーだと相手に知られたくもありません。保湿をする事によって、見た目が変わります。健康的に見える事は、他人からの印象も変わります。

 

人からどう思われるか関係ないと言う人であっても、自分の顔を鏡で見た時に、張りがあり潤っていて、キメの整った肌が手に入ったら、気分が良いに決まっています。傷や痒みの無い身体なだけで嬉しい。

 

見た目を良くして、自分の気持ちが上がるのは、とてもいい事です。そのための保湿は価値があります。

動かしやすい

動かしやすいなんて事を、健康な人は思ったこと無いでしょうね。普通の人は当たり前じゃん!!て言うのですが、アトピーの人なら解ってもらえるでしょう。特に、重症の人にとっては、これは死活問題です。

 

肌の角質が荒れていると、皮膚がデコボコしていて固くなります。固い部分が、関節部分になると、身体を動かしにくくなります。しかも、関節部分の皮膚が固いと、曲げ伸ばしをする段階で、実は皮膚は「摩擦」をしていて、悪化する場合があります。

 

整った肌は、水分がしっかり保持されているので滑らかなので、動きもスムーズ。油切れの機会が”ギシギシ”ときしみ、摩擦で熱を帯びる事がありますが、人間もまったく同じです。だから、保湿すると動くようになります。

痒み・痛みが出にくい

肌から水分が抜けていく事で乾燥し、肌の皮膚感覚が過敏になります。「ピリピリする」とか「シカシカする」と表現する場合が多いでしょうか。

 

そのヒリヒリ・シカシカは、掻くという行動になり、弱っている肌を傷つけて、悪化させます。血が出ていても、痒いのが治まりません。

 

傷や痒みが出てから保湿をするのと、それらが出る前に保湿しておくのでは雲泥の差が出ます。私が保湿をする理由は、ここにあります。私は極力「ステロイド」を使いたくないので、傷を作りたくないので保湿をしています。

 

まとめ

保湿する事と、保湿しない事、どちらにするのかは、本人が決める事ですが、アトピーが重症になれな家族や周りの人の協力が無いと厳しい事も沢山あります。

 

上に書いた保湿する・しない のメリットデメリットをもう一度目を通し、仕事や生活にどこまで影響するか、経済的な問題や、身体が良くなるまでの時間についても考える材料にしてください。

 

あわせて読みたい記事として、こんなのも書いてみました。↓

●「アトピーで保湿すると痒くなる人のチェックリスト」 → リンク

●「アトピーで頭部の乾燥や湿疹が気になる人のチェックリスト」 → リンク

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